吉田優利のポリシーが詰まったメジャー初制覇の14本
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(7日)◇茨城GC西コース◇6780yd(パー72)
2年ぶりの優勝を初のメジャータイトルで飾った吉田優利のクラブセッティングには、しっかりとした意思に基づくポリシーが詰まっている。
1Wのシャフトは昨夏から藤倉コンポジット「SPEEDER NX GREEN」を使用。それ以前は、男子プロの使用も多いハードスペックの同社製「ベンタスBLACK」を挿していた。
吉田が使用シャフトを「わざとハードにしていた」という理由について、クラブ契約を交わすブリヂストンスポーツの担当者は「自分にとって“厳し目”くらいのスペックを振り切ろうと意識しているみたいでした」と説明する。ハードなシャフトにも対応できるスイングを体に覚え込ませ、現在は「今の自分にピッタリなシャフト」(吉田)に切り替えたことで好感触を得ている。
また、新旧モデルを織り交ぜた構成のセッティングにあって、ユーティリティは2019年モデルのブリヂストン「ツアーB JGR HY」を長く愛用。「性能が良くても、新しいクラブに慣れるには時間がかかる。良いクラブで良いゴルフができていれば、その時間がもったいない。そういう部分です」
シャフトを含め、3月の今季開幕戦からセッティングに変更はない。初のメジャータイトルに結実した14本は、しばらく不動のレギュラーとして吉田のバッグに収まり続ける可能性も高そうだ。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ブリヂストン B1 ドライバー(9.5度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX GREEN(長さ45インチ、重さ50g台、硬さS)
フェアウェイウッド:テーラーメイド SIM2 MAX フェアウェイウッド(3番15度)
ユーティリティ:ツアーB JGR HY(3番19度、4番22度)
アイアン:ブリヂストン 222CB+ アイアン(5番)、ブリヂストン 221CB アイアン (6番~PW)
ウェッジ:ブリヂストン BRM ウェッジ(48度)、ブリヂストン BRM2 ウェッジ (52度、58度)
パター:オデッセイ O-WORKS オー・ワークス ブラック #2W
ボール:ブリヂストン ツアーB X ボール