最終日は23パット 西村優菜の優勝ギア
◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日(19日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6502yd(パー72)
台風14号に伴うコースコンディション不良で36ホール短縮競技となった大会。最終日は西村優菜がコースレコードタイとなる「63」をマークし、5打差を逆転して通算10アンダーでツアー3勝目を手にした。まさかの逆転劇に西村自身も「ゴルフってこういうこともあるんだな」と感慨深げに振り返った。
競技中止となった大会2日目は天候が回復した午後に練習場で調整をした。2勝目の5月「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」以来からギアを変えたのは1Wのシャフトのみ。スピーダー エボリューション 3からスピーダー NXに変更した。
前週の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」では「初日に1Wが荒れてなかなかスコアをまとめることができなかった」とティショットに苦戦。今大会でも最終日のフェアウェイキープ率は8/14(57%)、2日間のトータルでも15/28の54%と安定していたわけではない。
それでも最終日のパーオン率は14/18(78%)で、16番は約2mのパットを外してのパー。18番では残り110ydからの2打目をPWでピン手前1mに着弾させてバーディで締めた。「18番のセカンドは好きな距離だったし、自分の大好きなクラブ。きょう一番に集中していたと思う」
さらに注目すべき数字はパット数で、最終日はわずか23パット。10番でピン奥5mのバーディパットを決めたほか、14番でも6mをねじ込んでバーディとスコアを伸ばした。
最終日に伸ばせた要因に「集中力」を挙げた。集中すると打つ前のルーティンが短くなる傾向があるという。「逆に、ちょっと集中できないなっていう日は、“決め”(パットを打つ前の判断)を早くしようとかやるようにしています」
ツアー3勝目を挙げて、これで今シーズンの獲得賞金は1億4082万9556円になった。ランキングは古江彩佳を抜いて4位から3位に上昇。2020-21年シーズン終了まで残り10試合だが、21年に入ってから立てた目標のひとつである「ランキング5位」圏内をキープしている。
「まだ試合はありますし、しっかり優勝を目指してプレーしていきたい。メジャーも2試合残っている。しっかりと成績を残せるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
<最終日 使用ギア>
ドライバー:エピックSPEED プロトタイプ(10.5度)
シャフト:スピーダー NX(45インチ、SR)
フェアウェイウッド:エピックSPEED(3番15度、5番18度/硬さSR)、グレート ビッグバーサ フェアウェイウッド(7番21度、9番24度/硬さR)
ユーティリティ:GBB エピック スター ユーティリティ(6番26度)
アイアン:X FORGED STAR アイアン(2021年)(6番~PW)
ウェッジ:JAWS ウェッジ(50度)、JAWS FULL TOEウェッジ(58度)
パター:オデッセイ WHITE HOT OG#7S
ボール:クロムソフト X トリプルトラック