2020年 ツアー選手権リコーカップ

完全Vでメジャー2勝目を挙げた原英莉花の優勝ギア

2020/11/30 17:30
昨季からより一層磨きがかかったアプローチショット

◇国内女子メジャー第3戦◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(29日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72)

21歳の原英莉花が完全優勝で、ツアー通算3勝目を挙げた。10月「日本女子オープン」に続くメジャー連勝。メジャー初制覇の時と比べて、「今週は全く自分のショットに信頼を置けなかった。最終日に出る前、結構不安で『どうなるかな』という気持ちはあった」と振り返った。支えたのは14本のクラブだ。

優勝争いに拍車がかかった後半、14番でボギーをたたいてスコアを伸ばせずにいた。続く15番でも2打目をグリーン奥のラフへと転がし、ピンまで20ydとピンチを迎えたが、「イメージ通り打てました」とカップまで数十センチに寄せてパーをセーブした。

「バンカーショットをはじめ、フェアウェイ、ラフとしっかり自分が思う距離感を出せるっていう強みがあって、クラブがマッチングしてから自信に繋がった」。ウェッジはオフセットとなっており、「(ソールの)ラウンドはきつくなく、シンプルな形だと思う」(ミズノ担当者)。

今大会のグリーンは芝目がきつい高麗芝だった。各選手が口を揃えて攻略に頭を抱えたが、原は最終日に6番で4m、10番で7m、13番で1.5mを沈めてバーディを奪取。「どっちに行くか分からないので、50㎝くらいを真っすぐに(打ち)出す練習をずっとやっていました。ショットは本当に頼りなく、今までとは違う自分のプレーで、誰がプレーしているのだろうって何回も思うぐらいパッティングに支えられたプレーでした」

「日本女子オープン」から大きく変えたのはドライバー。以前使用していた「ミズノプロ モデル-E ドライバーはツアー初優勝した2019年5月頃から使用していたもの。同担当者によると「昨年ぐらいから『雨の日とかになると滑る』という話になった」と今年初めの「ISPS HANDA オーストラリア女子」や「アース・モンダミンカップ」からシャフト変更など微調整をしながらも、徐々に使用していたそう。12月「全米女子オープン」の出場が決まり、「(全米女子が)どんな天気になるかも想像できなかったのでやっぱり替えよう」と今大会で投入。米国での戦いつなげる勝利となった。

ドライバー:ミズノ ST200X ドライバー(8.5度)
フェアウェイウッド:ミズノ ST200 フェアウェイウッド(3番14度、5番17度)
ユーティリティ:キャロウェイ マーベリック ユーティリティ(4番20度)
アイアン:ミズノ JPX921ホットメタル(5番~PW)
ウェッジ:ミズノ オリジナル(48、52、58度)
パター:オデッセイ トゥーロン パター サンディエゴ
ボール:ブリヂストン ツアーB X ボール

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