2012年 ザ・ツアー選手権

マクロイvsタイガー、“新旧王者対決”の行方は?

2012/09/19 16:00

「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年10月2日号)より

13歳差の頂上対決。勝つのはどっちだ?

年明け早々から始まった2012年の米PGAツアーも、いよいよ今週「ツアー選手権」でフェデックスカップのチャンピオンが決定。クライマックスを迎える。

注目されるのが、レギュラーシーズンとプレーオフ3試合を終えてフェデックスランキングポイントのトップに立つローリー・マクロイと、2位のタイガー・ウッズ。現在世界ランキングも米ツアーの賞金ランキングも同じ1位と2位。まさにいま“世界の王者”を争う2人だ。マクロイがプレーオフ2連勝の絶好調を維持して一気に頂点に立つのか、タイガーが見事に復活して今季3勝した安定感でマクロイを退けるのか。ハイレベルの争いが期待される。

そんな試合を前にして、「週刊ゴルフダイジェスト」10月2日号では、「新旧王者ショット対決」と銘打って、2人の技術を徹底的に比較、それぞれの強さを浮き彫りにしている。

解説を担当する吉田一誉プロによれば、どちらも世界一の飛距離とボールコントロールを目指しているのはもちろんだが、「理詰めの型と天性の振り」が対照的だという。

「理詰め」は言わずもがな、タイガーのスウィングのこと。以前からメカニカルなアプローチでスウィングづくりをしてきたタイガーだが、その結果、現在は「クラブが寝ることを徹底的に排除するために、左軸で回転」(吉田プロ)し、コントロールされたフェードボールを打っている。

それに対して、「天性の振り」と称されるマクロイは、「テークバックの反動を利用して振り切り、自分の筋力以上のヘッドスピードを出し」(吉田プロ)ながら、柔らかいひざの動きも加えてドローボールで飛距離を稼ぐ。

掲載された写真を見ても、2人の違いが見てとれる。他にアイアンやバンカーショットにおいても、タイガーの「理詰め」とマクロイの「天性」が、如実に表れていて、実に興味深い。

今週のテレビ観戦、覇権を争う2人の順位はもちろん、そんな技術の違いにも注目してご覧になってはいかがだろうか。

2012年 ザ・ツアー選手権