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成田美寿々「女の子だって飛ばなくちゃ!」

「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年11月13日号)より

去る10月12~14日、「富士通レディース」を制したのは、20歳になったばかりの成田美寿々。2012年のツアー出場をかけた予選会で26位に入り、ルーキーとしてほぼ全ての試合に出場、そのチャンスを生かしてルーキーイヤーに初優勝を遂げたシンデレラガールだ。

富士通での戦いぶりは、ランキング上位のプロにもひけをとらない堂々としたものだった。アプローチやパットが冴えて逆転勝ち。ツアー前半戦では予選落ちと通過を繰り返していたが、夏からグンと調子が上向き、ついに秋に大輪の花を咲かせた。

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しかし、そもそも成田の最大の武器はドライバーショットだ。5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で測定されたドライビングディスタンス(参考記録)では、全選手中8位にランクされるほど飛距離がある。しかも、指導する井上透コーチが「フェアウェイキープ率が70%超の質の高いスウィング」だというのだから、ショートゲームの精度が上がれば、まさに“鬼に金棒”(失礼!)というものだ。

「週刊ゴルフダイジェスト」11月13日号では、成田が実践する「小さな力でも効率よく飛ばすコツ」を、井上コーチが解説している。それによると、成田のスウィングには、(1)「ロフトを立ててアッパーに振るから、低スピン&高弾道のボールになる」(2)「体重移動を小さく軸のブレが少ないからフェースの芯で打てる」(3)「低く長くフォローを出すから方向性が安定する」(4)「上半身が脱力していて十分なタメができるから理想的なクラブ軌道になる」という、“飛んで曲がらない”ボールを打つためのポイントが詰まっているという。

腕力で目一杯振ったり、色々な“小細工”でかえって失敗しているアマチュアも、成田に代表されるような効率のよいスウィングを目指せば、必ず飛ばせるハズ。そのためのコツやドリルなども紹介している。

「今季もう1勝」というだけでなく、4年後、ゴルフが開催されることが決まっているリオ五輪に出場し「金メダルをとりたい」と大きな目標を掲げる成田。世界の舞台で自慢のショットを放ち、満面の笑みで喝采を浴びることを期待したい。

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