今週、日本女子オープン! 日本人は勝てる?
「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年10月9日号)より
ようやく秋らしい気候となり、プロトーナメントもいよいよ終盤戦に入っていく。賞金王争いも気になるが、注目されるのが「ナショナルオープン」タイトルの行方だ。
9月27~30日の「日本女子オープンゴルフ選手権」を皮切りに、10月11~14日には男子の「日本オープンゴルフ選手権」が、そして10月25~28日には「日本シニアオープンゴルフ選手権」開催される。プロアマ問わず、今年のゴルファーNo.1を決定するトーナメント。誰もが優勝を熱望し、照準を合わせてくる大会だ。
「週刊ゴルフダイジェスト」10月9日号では、今週行われる「日本女子オープン」の見どころを解説している。近年、韓国をはじめとするアジア勢が台頭している女子トーナメントだが、昨年は馬場ゆかり、一昨年は宮里美香と日本人が連覇していて、今年も日本人選手の活躍が期待されるところ。日本女子プロ選手権を含む今季3勝を挙げて賞金ランク3位(9/23現在)の有村智恵をはじめ、復活優勝を狙う横峯さくら、世界を舞台に活躍する宮里藍、宮里美香らに期待がかかる。
しかし、他にも日本人選手のライバルはたくさんいる。今大会にはなんと、世界ランク上位が大挙出場するのだ。ヤニ・ツェン(1位)、チェ・ナヨン(3位)、フォン・シャンシャン(4位)、シン・ジエ(5位)ら、世界のメジャーを獲ったプレーヤーがズラリと揃い、“ゴルフなでしこ”たちと相対する。そんな“メジャー級”の戦いが大きな見どころだという。
さらに注目なのが、厳しいセッティングとなるコースとの闘いだ。舞台となる横浜CC所属の藤田大プロは、「今回使用される西コースはフェアウェイが狭く、ラフは密生度が低いため、ボールが草の下に潜りやすい構造」であるだけに「優勝の鍵はフェアウェイキープ」だと語る。
実際に開催直前のコースはラフがかなり深く、ティショットをラフに入れてしまえば、パーオンさえ難しくなる状況。それだけに、バーディが欲しい6番や15番、18番などパー5のホールは、“メジャー級”選手に飛距離で負けても正確性で対抗する日本人選手にもチャンスがありそうだ。
さらには11番パー3。グリーン左のバンカーは深く、グリーン自体が左から右に大きく傾斜しているため、入れたらピンに寄せるのは難しい。「18ホール中、もっとも難しいバンカーではないでしょうか」と藤田プロが語るように、選手たちを苦しめる“罠”は数多い。
果たして、この厳しい戦いを誰が制するか。開幕が待ち遠しい。