週刊GD

「飛ぶスプーン」で、最大飛距離を得るコツは?

2013/04/19 08:13

「週刊ゴルフダイジェスト」(4月30日号)より

ダウンでシャフトが寝るとヘッドスピードをロスする。シャフトを立てるように下すと、効率よく十分なヘッドスピードが得られるのだ

昨今のギアの話題といえば、「飛ぶスプーン」だろう。ドライバー並みに300ヤードも夢じゃない、と言われているが、そもそもフェアウェイウッド(FW)を打ちこなせない、と悩む人は多い。それでは機能充実のギアを持っても、宝の持ち腐れというものだ。

そこで、飛ばしのレッスンならこの人、吉田一誉プロが、FWが苦手なゴルファーを“フェアウェイの飛ばし屋”に変身させるレッスンを展開。その一部をご紹介しよう

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FWを打ちこなせない人というのは、ダウンでシャフトが寝る傾向にあります。長さのあるFWはどうしても横振りになりやすく、飛距離を出そうとすればするほど体の開きが早くなります。その結果、ダウンでシャフトが寝てしまうのです。

しかし、ダウンでシャフトが寝れば、それを元に戻す動作が必要になります。すると、スピードをロスするだけでなく、フェースの向きもコントロールしにくくなり、飛距離、方向性ともに悪くなってしまいます。ですから、FWを打ちこなすためには、まずシャフトを立てて下ろす動きを身につける必要があるのです。ここで注意したいのは、シャフトを立てて下ろそうとすると、カット軌道に振ってしまう人が多いということです。これは、ダウンで体が開いてしまうことが原因です。

体を開かずにクラブを立てて下ろすには、ダウンで右ひざを伸ばしながら、右ひざを後ろ(背中側)に引くのがコツ。この動きができるようになると、ダウンでクラブを立てても体が開かないので、球もつかまり、飛距離も伸びてくるのです。

クラブを立てて下ろすためには、アドレスも大事。腰をスタンスの真ん中よりも若干左へスライドさせ、左足に体重をかけたら、少しハンドファースト(ヘッドよりも手元が先行した形)で構える。まずは、この形をいつでも作れるようにして欲しいですね。

たとえば、剣道の面を打つように、クラブを真上に持ち上げた状態から両ひざを伸ばし、両ひざを後ろ(背中側)に引くと、クラブは体の正面に立った状態で下りてきます。ダウンスウィングは、体の右側に向かって、これと同じ動きをすればいいのです。

解説●吉田一誉(よしだかずたか)
飛ばしのレッスンなら、この人にお任せ。拠点は関西だが、新宿・四谷のインドアゴルフ施設「ゼロシャイニングゴルフ」で月1回のレッスンも開始。