週刊GD

タイガー&ステイシー、世界最強のスウィングを見比べると?

2013/04/09 15:45

「週刊ゴルフダイジェスト」(4月23日号)より

2人とも“効率”を考えたスウィングで飛ばしている

3月、自身初の世界ランク1位に輝いたステイシー・ルイスと、2年半ぶりに1位の座に返り咲いたタイガー・ウッズ。週刊ゴルフダイジェストでは、いま乗りに乗っている2人の強さの秘密を比較。米ゴルフチャンネル解説員・レックス倉本が解説する、そのひとつのポイントをお届けしよう。

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この2人のスウィングは、非常に対照的。ダウンで腰を左にスライドさせて左軸で打つタイガーに対し、ステイシーは常に体の中心に回転軸があります。

筋力トレーニングを欠かさないとはいえ、男子に比べて筋力のないステイシーは、腕の力で振るというよりは、むしろ腕を脱力させて、クラブヘッドの円運動を最大限に生かすようなスウィングになっています。

それに対してタイガーは、体幹の強い力で上体を抑え込みながら、ヘッドがより長い間、地面と近いところを通るように振り抜くことで、効果的にエネルギーを伝えるとともに、ラインを出していく。

両者とも、体に合った最も効率的なスウィングを体現しているといえます。

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ルイスは「クラフトナビスコ選手権」ではやや精彩を欠いたが、今季2勝して賞金ランクトップを走る。今後も女王争いの中心になりそう。一方のタイガーも今季3勝して賞金ランク1位。マスターズでも優勝候補のトップに挙げられている。さて、5度目のグリーンジャケットに袖が通せるのか? 注目だ。