週刊GD

冬のキメ技「パンチショット」を手に入れろ!

2013/02/14 22:39

「週刊ゴルフダイジェスト」(2月26日号)より

プロのような鋭い球筋のショット。キマれば気持ちいいぞ!

冬場のアゲンストや打ち下ろしホール、ライの悪い状況などで、威力を発揮するのがパンチショット。低く打ち出し、風をくぐらせてピンを狙う、上級テクニックだ。その打ち方のポイントを、川原希プロが教えてくれた。

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パンチショットを成功させるカギは、自然に低い球になるアドレスを作っておくことにあります。

具体的にいうと、クラブをいつもより7~8センチ短く持ち、ボールを体の中心よりも球1個ぶん右に置いて構えるのです。体重配分は、3:7で左足に多くかけてください。このとき注意したいのが、短く持ったぶんだけボールに近づいて立つこと。いつものアドレスよりコンパクトになっていれば上手く構えられた証拠です。

このアドレスができたら、あとは左足体重をキープしたまま、体重移動を抑えてスウィングし、(狙ったラインに球を打ち出していくイメージをしっかり持って)フィニッシュで手元を腰の高さに抑えればパンチショットは完成です。

スウィングで注意したいのは、コンパクトに振ることと、フェースが開く動きに注意することです。

ミート率や方向性が安定しない人は、必要以上に大振りになっていないかチェックします。小さく構え、体重移動を抑えて打てば、自然にスウィングはコンパクトになるはず。トップでは手元が肩の高さと同じか、やや高くなる程度が目安です。

スライスが出てしまう人は、インパクトでフェースが開いている証拠。この場合は、左手より右手が上にある上体をキープしたままスウィングする意識を持ってください。アドレス時の右手首の角度を保ち、右手のひらをボールに向けながらインパクトするとよいでしょう。

ダウンでクラブが腰の位置まで下りてきたとき、左手甲が空を向いているとフェースが開いてしまうので注意してください。

強風などのさらに条件が悪いときには、右手がシャフトにかかるほどクラブを短く持ち、ボール位置もさらに右足寄りにセットします。するとハンドファーストの度合いが大きくなり、一段と低く抑えられた、風に強い弾道になりますので試してみてください。

●解説/川原 希(かわはら・のぞみ)
183センチの体躯から繰り出すスケールの大きなプレーが武器。2003年「ジョージア東海クラシック」優勝。GMA所属。