週刊GD

冬の万能アプローチは“パタースウィング”だ

2013/01/24 15:47

「週刊ゴルフダイジェスト」(2月5日号)より

どの番手を使っても、パターと同じ長さで握り、吊るすように構えてパターストローク。これが基本だ

冬のラウンドでは、グリーン周りからのアプローチがアマチュアゴルファーの頭を悩ませる。地面が固く、体も動きにくいし、時間帯によって状況が変化するからだ。そんな状況を乗り切るコツを、「週刊ゴルフダイジェスト」誌上で特集している。解説する成田東CC所属の船越紀之プロは、「上級者でも対処が難しい場合があり、神経を使う」と言う。

「ただひとついえるのは、ボールを上げて寄せようとすると、ミスになる危険性が高いですよね。上級者の話を聞いても、低く転がしていくという意見が大半。転がすなら、いちばんやさしいのはやっぱりパター。まずはパターが使えるかを考えて、それがダメなら、普段自分がランニングアプローチで多用するクラブを使うのが、ミスも少なく、距離感も合いやすいです」

転がしというと、ボールを右に置いて、ハンドファーストに構えて打ちたくなるが、「上級者はボールをクリーンに打つ技術があるので、うまくいきますが、ヘッドが鋭角に下りてきやすいので、アベレージや100を切るくらいのレベルだと、かえってミスになりやすい。他の番手で転がすときも、パターのようにクラブを吊って構え、パターと同じ打ち方をすればいいんです。ソールが地面を滑ってくれるので、少しぐらいダフってもミスになりません。冬の難ライはワンピン以内に乗ればOKと考え、“転がし”アプローチをうまく使っていきましょう」

「ピンが手前でバンカー越え」「奥からの左足下がり」「ベアグラウンド」「霜柱が立っている」など、様々な難ライでも、この基本を心がければ、意外に楽に寄せられる。「お見事!」なアプローチをするために、ぜひ覚えておきたい。