週刊GD

ルーキー・川村昌弘の“上げ技”が凄い!

2012/10/17 15:42

「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年10月30日号)より

あどけなさが残る川村だが、技術はピカイチ。ツアーで大活躍する日も近い!

石川遼を例に挙げるまでもなく、近年若手プレーヤーの台頭が著しい男女日本ツアー。先日の女子ツアー・富士通レディースでも20歳のルーキー・成田美寿々が初優勝を遂げて話題になったが、男子ツアーでもルーキープレーヤーが活躍を見せている。

そのルーキーの名は川村昌弘。成田よりも若い19歳だが、その経歴は華々しい。2009年の日本アマで3位になり、中部アマにも優勝。翌年も中部アマを連覇し、全日本パブリックアマにも勝った。そして2011年日本ジュニアを制している。

その勢いのまま、2012年のツアー競技出場権を争うクォリファイングトーナメントで19位に食い込んで今季ツアー参戦すると、つるやオープンで2位、日本ゴルフツアー選手権5位、パナソニックオープン7位など、たびたび優勝争いに加わって、目下(10月14日現在)、賞金ランクで堂々の25位に位置して注目を浴びている。

「(川村)昌弘はプロになってから、アプローチの技術が上達しました。中でもボールを柔らかくふわりと上げて、球の高さと重さでグリーンに止めるアプローチは秀逸です」

こう語るのは、川村をジュニア時代から指導する増田哲仁(ますだ・てつじん)プロ。ゴルフ雑誌のレッスン等でおなじみで、「これでいいの? これだけで飛ぶの?」(ゴルフダイジェスト文庫)などの著書もあるコーチだ。「週刊ゴルフダイジェスト」10月30日号で、愛弟子・川村の得意技「ふわりと上げるアプローチ」を解説している。

それによると、このアプローチのコツは「体の回転に対して、常にヘッドを先行させて振ること」。具体的には(1)フェースを開き、グリップをできる限りソフトに握る。(2)常にフェース面が体の中心を向くように振る。(3)インパクトゾーンをゆるやかにする。(4)ゆっくり振って、ゆっくり飛ばす。この4つが重要なポイントになるという。

厳しいコースセッティングで戦うプロのみならず、アマチュアでも「グリーン奥から」「深いラフから」「ピンが近いとき」など、この「ふわりと上げるアプローチ」が生きる場面は多い。川村のようにピタリとピンに寄せるアプローチを身につけ、大きな武器にしたいものだ。