週刊GD

世界のトップは「右足かかとの踏ん張り」で飛ばす!

2012/10/03 15:45

「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年10月16日号)より

R・ファウラーのインパクト。鋭く振っても右足かかとはほとんど浮かない。

アメリカPGAツアーは、プレーオフシリーズ最終戦「ザ・ツアー選手権」が終了し、2012年シーズンのFed EXカップポイントランキング王者が決定した。今年もハイレベルで激しい戦いが繰り広げられた米ツアーには、全世界から多くの強豪プレーヤーが参戦しているが、その中で活躍する選手たちのスウィングに、近年ある共通点が見られる、と「週刊ゴルフダイジェスト」10月16日号が報じている。

2012年の米ツアーで優勝したプレーヤーのスウィングを検証していくと、「インパクトで右足のかかとを浮かさずに粘るスウィング」を、多くの選手が取り入れているのだという。指摘するのは、2012年のレッスン・オブ・ザ・イヤーを獲得した吉岡哲治氏。吉岡氏は、石川遼薗田峻輔ら、有望な若手選手を見出したことで知られるコーチ。ジュニア育成に力を入れ、『あなたのお子さん ハタチを過ぎても「天才」ですか』の著書もある。

全米プロを含んで今季4勝を挙げ、現在世界ランク1位に立っているローリー・マクロイ、今季復活して3勝、世界ランクも2位であるタイガー・ウッズ、全米オープン覇者のウェブ・シンプソン、さらにマクロイとともに勢いのある若手として台頭著しいリッキー・ファウラー……吉岡氏が言う「インパクトゾーンで右足がしっかりと地面をとらえ、ベタ足に近い動きになっている」選手は、実に多くなっている。

その理由について吉岡氏は、「右足で地面を強く踏みしめることで、地面からの反力を使ってヘッドをさらに加速させることができる」ことを挙げている。さらには、「右足を踏ん張ることで、上半身の前傾角度をキープしやすい」メリットがあるのだという。

激しさを増すツアーでの戦いにおいて「飛んで曲がらない」スウィングでアドバンテージを得ようとすることは、頂点を目指すプロたちにとっては必然の流れ。登場するプロたちが、どのようにして「右足かかとの踏ん張り」を実践して飛ばしているのか、じっくり研究して、自分のスウィングに取り入れてみるといいだろう。