岡崎錬、松原由美がベストスコアで日本チームを牽引
ジュニアゴルフの国別対抗戦「トヨタジュニアゴルフワールドカップ2015 Supported by JAL」が16日(火)、愛知県の中京ゴルフ倶楽部石野コースで開幕。日本の男女チームはそれぞれの主力選手が好ラウンドを披露し、団体戦首位で初日のスタートを切った。
1チーム出場4選手のうち上位3人のスコアを採用する男子で、スウェーデンと並ぶ「207」、通算7アンダーとした日本。最大の原動力は岡崎錬だ。「きょうは出来過ぎなくらい、うまくいった」と、この日のベストスコアタイとなる「67」をマーク。
「いままでゴルフをしてきたなかでも、かなり落ち着いてプレーができました。とくにパッティングが良かった。バーディが最初に来て、すぐボギーを打ってしまったのですが、次のホールでバーディを取り返せました。切り替えがうまくできたのが良かったと思います」。チームメートの塚本岳は「錬がいるだけで心強い」という。大会初日という緊張の中でも勝負強さを見事に発揮した。
一方、2位に3打差をつけて単独首位発進を決めた日本女子チームは、松原由美の「68」の数字がスコアボードに燦然と輝いた。1チーム3人が出場、上位2人のスコア採用する団体戦で、女子全28人中、唯一の60台だ。
「1日目としてはすごくいい内容だったと思います。1番でバーディが来たのが大きかったですね。それで気が楽になった部分はあります。あしたもきょうのようなゴルフができればと思います」と松原。満足感を口にしながらも、気を緩める様子はない。「スコアは気にせずに、しっかり伸ばすところは伸ばして、自分ができることをきっちりやっていきたいと思います」
男女そろっての首位発進に、もちろん橋田源太郎監督は、してやったりの表情だ。8日に東京都内で行われた会見で「全国高等学校のトップレベルの選手をそろえられた。とにかく優勝を目指したい」と語ったが、理想通りの展開になった。「初日としては最高ですね。この大会に3年関わっていますが、今年は優勝するつもりで大会に入ってきていますし、この3年間でメンバー的にはベストだと感じていますから」
この初日は男女ともに、プロツアー出場経験も豊富なプレーヤーが、きっちりと結果を出した。「過密スケジュールで、松原(前週の国内女子ツアー・サントリーレディス出場)を心配していたんですが、いちばん良いスコアで回ってくれた。あとの3日間を、残る2人でカバーしてくれたら、良い結果が出ると思っています。男子は岡崎と金谷で貯金できればと、きのうのミーティングで話していたので、その通りの内容でしたね。明日もこの調子でがんばってくれればと思います」と橋田監督。エース級選手の活躍だけでは、大目標には届かない。チーム全員の団結力が、残りの3日間のキーポイントになる。