ベストドレッサー賞争い? 各国ユニフォームをチェックしてみた
ライダーカップやプレジデンツカップとなると、両チームともおそろいのウェアをまとって戦う。国や地域の名誉をかけ、チームのために、という雰囲気が出場選手の間で盛り上がるユニフォーム姿でのプレーは、自然と熱気も高まる国別対抗戦ならではの醍醐味だろう。
現在、愛知県の中京ゴルフ倶楽部石野コースで行われている、「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」もジュニアの国別対抗戦。選手たちの「For the team」は同じだ。男女合わせて23チームが、お国柄も表れたウェアでメンバーの結束を高めている。
そんな視点で見ると、第1ラウンドで、最も気合が入って見えたのはアメリカ女子チームだった。MLB(野球)のワールドシリーズや現在行われているNBAファイナル(バスケット)の優勝チーム全員がすぐさま制覇を祝したTシャツを着てみせる、日本でもご存知のお国柄。こういうときの準備は周到で、徹底している。
上下のウェアはもちろん、USAの文字が目立つ赤の国旗入りキャディバッグまで全員びしっと統一。ウッドのヘッドカバーもおそろいで、髪を後ろで縛るリボンまで赤、青、白の星条旗カラーで統一していた。選手だけでなくチームスタッフの女性まで、右頬にUSAのフェイスペイント! 逆に、統一していなかったシューズのバラつきが目立つ結果となったのは惜しかった。
シューズまできっちりそろえて、アメリカにも負けない統一感を見せたのが、男女メキシコチームだった。シャツは緑、パンツ(女子はショートパンツ)が白は男女共通で、シューズは赤と緑の国旗色がアクセントとしてあしらわれている。さらに男子選手はベルトのバックル、女子選手は髪を縛るリボンにも、同じくメキシコカラーの同じものを使用していた。
オシャレな国のイメージがあるイタリアのアズーリ(ブルー)やフランス女子のノースリーブのシャツも目立っていたが、国のカラーがより強く出ていたのは、ノルウェーの男子チームだ。
青いポロシャツに黒のショートパンツというセットアップだが、ポロシャツの首から肩、そして上腕へと至る部分に、ノルウェーの国旗の赤と紺のラインが入るデザインが印象的だった。また、ベルトには大きくNorwayの文字。昨年の優勝チームは、ウェアへのこだわりでもかなり上位に入るレベルのように見えた。
上下を黒で固めたニュージーランド女子チームは、ラグビーのオールブラックスが源になっているのだろうか? スコットランドはブルー、日本はやはり「日の丸」の赤と白が基調――。すべてを紹介したいぐらい各チームの初日コーディネートは興味深かった。メンバーの結束がより強まってくる2日目以降にも注目したい。