スリクソン新シリーズ「ZXiドライバー」がPGAツアー会場でベールを脱ぐ
◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 事前情報(26日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7490yd(パー71)
PGAツアーのプレーオフ最終戦「ツアー選手権」の会場で、住友ゴム工業(ダンロップ)の未発表クラブを発見した。スリクソンの新シリーズらしき1W。ソールには「ZXi」のロゴが刻まれていた。
2022年11月に発売された「スリクソン ZX MkII」シリーズの後継機種と見られる。26日までに全米ゴルフ協会(USGA)とR&Aの適合ドライバーヘッドリストに掲載された4機種のうち、同社の車両(ツアーバン)にはスタンダードモデルと言えそうな“無印”のヘッドの他、ロースピンを示すであろう「LS」、ツアーの略称として一般的な「TR」の3種が届いた。
リストに掲載されながら、実力者がそろうツアー最終戦会場には持ち込まれなかった「MAX」は3つの機種よりも、やさしいモデルと推測できるかもしれない。
ヘッド全体が黒く仕上げられ、ところどころにシルバーや白いラインが走る。赤く縁どられたウエートがスタンダードモデルと「TR」にはトウとヒール側に、「LS」はヘッド後方とフェース寄りに配置。六角形の形状は前作ZX MkIIに装着されたものと違うようだ。
ソールには前作でも採用された、初速アップに貢献するREBOUND FRAME(リバウンドフレーム)の文字。マット(くすみ)仕上げのクラウンも継承され、極小の突起が散りばめられている。ヒール側に記されたSTAR FRAME(スターフレーム)と関係しているかもしれない。
フェースのトウ側上部にはi-FLEX(アイフレックス)とある。白いスコアラインが描かれた面をよく見ると、ミーリング加工されたような横線が無数に入っていた。
3つのヘッドの中ではTRのヘッドがスタンダード、LSと比べて一回り小さく、わずかにディープに設計されていことが分かる。また、すべてのヘッドのネック部分には弾道調性機能が搭載されており、用具担当者(ツアーレップ)が前作Mk IIのヘッドから抜いたシャフトをそのまま装着する姿があった。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)