ネリー・コルダの最新14本 平均270ydヒッターの1Wは「10K」モデル
◇米国女子◇ファウンダーズカップ◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
フロリダ州開催の開幕戦「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」は2位、同州の地元ブラデントンで行われた第2戦「ファウンダーズカップ」は7位と、ことしも変わらない強さをみせる世界ランキング1位のネリー・コルダ。今シーズンの最新クラブセッティングを撮影したので紹介したい。
ドライバーはテーラーメイド最新の「Qi35」ではなく、「Qi10 MAX」を継続使用中。いわゆる10K(慣性モーメント値1万g・cm2超え)モデルで、寛容性の高いヘッドだ。昨シーズンのツアー7勝は全てこのモデルで挙げているから、簡単には替えられないのだろう。ツアー屈指の飛ばし屋(昨シーズン平均269.79yd)は、やさしいクラブで効率よく飛ばしていた。一方で、シャフトは三菱ケミカル「ディアマナGT」の6Sと女子プロとしてはハードスペック。やさしいヘッドにハードなシャフトの組み合わせがマッチしているようだ。
フェアウェイウッドは3番と7番の構成で、ともに「ステルス2」を入れている。米女子ツアーで人気の高いピンのハイブリッド「G425」をコルダも入れていた。
アイアンは5番を「P770」(2023年)、6番以下を「P7MC」のコンボセットにしている。ウェッジは50、54度が「MG4」、58度がタイトリストのボーケイ「SM10」。ロブウェッジだけをボーケイにするパターンは、アメリカの男女ツアー選手で非常に多い。
パターは、マキロイやシェフラーも使う「スパイダー ツアー」。ネックはシェフラーと同じクランクネックをチョイスしている。ヘッド上部にサイトラインがほんのわずかに入っているのも見逃せない。
<ネリー・コルダの14本>
ドライバー:テーラーメイド Qi10 MAX(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ GT(重さ60g台、硬さS)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス2(3番15度、7番21度)
シャフト:3番/藤倉コンポジット VENTUS RED(重さ70g台、硬さS)、7番/藤倉コンポジット VENTUS BLACK(重さ70g台、硬さS)、
ユーティリティ:ピン G425ハイブリッド(5番26度)
シャフト:藤倉コンポジットVENTUS BLUE HB(重さ70g台、硬さS)
アイアン:テーラーメイド P770<2023年>(5番)、テーラーメイド P7MC(6番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー スチールファイバー(i80 CW)
ウェッジ:テーラーメイド MG4(50、54度)、タイトリスト ボーケイ SM10(58度)
シャフト:トゥルーテンパー スチールファイバー(i95 CW)
パター:テーラーメイド スパイダー ツアーX
ボール:テーラーメイド TP5x