西郷真央の最新セッティング 約2年半ぶりに1Wを変更「GT3」へ
◇米国女子◇ファウンダーズカップ 事前(5日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
クラブを替えないことで知られる西郷真央のバッグに、タイトリスト「GT」のロゴ入りヘッドカバーが入っていた。長らくキャロウェイの「パラダイム トリプルダイヤモンド」ドライバーを使っていたが、ついに変更に踏み切ったか。
西郷を直撃すると、「昨年の終盤あたりで、エースドライバーのスピン量が少なくなってしまって。雨の日だったりスイングスピードを落としたときなどに、ちょっと滑る球が出ていました。最後のほうは不安要素が大きくて…」と替えるきっかけを話した。
「実際データを採るとスピン量が2000回転を切っていたんです。初めテストしていたときは2300ぐらいあったのですが、もう2年ぐらい使っているから仕方ないかなと。実は1個目のヘッドはQスクール(2023年)のときに割れて、それは2個目。1個目と近い現象が起きていました」。さすがに今回は新しいヘッドを探すことになった。
「クラブ調整などをお願いしている方に相談したところ、『GT3』を勧められて一回試したんです」とタイトリストのクラブに白羽の矢が立った。「一発目でガチっとハマったわけではないですが、グルー(接着剤)の位置などをいじってもらって、最終的にハマりました。パラダイムの時のグルーのポジションも把握している方だったので、そこも自分の好みに作ってもらいました」。シャフトの振動数も合わせてもらうなど、信頼するクラフトマンのサポートで安心できる一本が見つかった。
ドライバー以外に昨年からのモデル変更はないが、ピンの2本のユーティリティ「G425ハイブリッド」を別ヘッドに新調した。「新しいヘッドに替えて、グルーの位置も変えてもらって、自分の欲しいスピン量に調整しました」とこだわりは実に細かい。
「今週の試合が終わって、また日本に戻ってからテストしたいクラブもあるので、そこは試していきたい」。女子ツアーきっての“クラブ通”は、良いものを探す追求を怠らない。彼女の強さの一端が垣間見えた。
<西郷真央の14本>
ドライバー:タイトリスト GT3(10度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS V2(重さ50g台、硬さS、長さ45インチ)
フェアウェイウッド:ヤマハ RMX VD〈2023年〉(5番18度、7番21度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS V2(重さ60g台、硬さS)
ユーティリティ:ピン G425 ハイブリッド(4番22度、5番26度)
シャフト:UST マミヤLIN-Q HY プロトタイプ(重さ70g台、硬さS)
アイアン:ミズノ JPX 923 FORGED(6番~PW)
シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH neo (硬さS)
ウェッジ:タイトリストVOKEY SM9(48度、54度、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH(硬さS)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG ROSSIE
ボール:ブリヂストン ツアーB XS