契約フリー渋野日向子が選んだクラブ 「GT2」「Qi35 MAX」「ZXi5」…パターは継続
◇米国女子◇ファウンダーズカップ 事前(4日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
米女子ツアー2戦目でシーズン開幕を迎える渋野日向子。今季からクラブ契約フリーになり、その使用クラブが注目される。早速、現地で彼女のバッグの中をチェックした。
ドライバーはタイトリスト「GT2」をチョイス。長年ピンのドライバーを使ってきたが、タイトリストの新作のうち、最も寛容性の高い「2」を選んだ。9度のヘッドを選び、ネックのポジションをややフラットかつロフトを増やした「C4」に。シャフトも新しくフジクラの「24 VENTUS BLUE」に変更して、しなり感をプラスした。
3番ウッドにはテーラーメイドの「Qi10(コア)」をチョイス。松山英樹を含めPGAツアーでもいまだ使用者の多い同ヘッド。ネック調整機能の“カチャカチャ”もなくすっきりした顔つきで、ティショットでもフェアウェイからでも打ちやすい万能性の高いモデル。5番ウッドの投入も合わせて考えているようだ。5番ウッドの候補として、スリクソンの「ZXiフェアウェイウッド」もバッグに入っていた。
ユーティリティはテーラーメイドの新作「Qi35 MAX」。3、4、5番のセットだが、コースによって3Uを入れるか5番ウッド(上記2本のうちのどちらか)を入れるかを選択する模様。火曜日の練習ラウンド時点では、まだどの14本にするかは決めかねているようだった。
アイアンはスリクソンの「ZXi5」。ダンロップ契約選手の間で評判が高く、すぐにスイッチした選手も多い同アイアン。球の高さ、安定感から「5」を選んだ模様。シャフトは慣れ親しんだフジクラのMCI。昨年までフレックスはRだったが、ことしはSにしている。
ウェッジはタイトリストのボーケイ「SM10」で、50度、54度、57度の3本が入った。ロブウェッジはオーソドックスなMバウンスをチョイス。バックフェースには彼女の愛称「PINACOOOON」の文字が刻まれる。
昨年までの14本で唯一残ったのがパターだ。ピンの「アンサープロトタイプ」。シグマ2アンサーに模したプロトで、特注のインサートが入ったモデル。ネックのトウガラシマークが目立つ。
そして既報通り、ボールは新たに住友ゴム工業と契約。「Z-STAR XV」を選んだ。XVにした理由は、「ドライバーの弾くような打感と飛距離です。弾道が自分のイメージより高いかなとは思ったけれど、アメリカツアーでは高弾道でキャリーを出すのが大事。テストの時にはキャリーで240ヤードぐらい飛んでいたので、その点もすごく印象がよかった」と本人のコメント(同社HPより)。渋野は高校生のころまで同社のボールを使っていたという。
パター以外の13本に加えてボールも替え、心機一転。渋野日向子の25年シーズンがスタートする。
<渋野日向子のセッティング>
ドライバー:タイトリスト GT2(9度)
シャフト:藤倉コンポジット 24 VENTUS BLUE (5S)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi10(3番15度、5番18度)、スリクソンZXi(5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS TR BLUE (3W/5S、5W/6S)
ユーティリティ:テーラーメイド Qi35 MAX ユーティリティ(3番20度、4番23度、5番27度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS HB BLUE(7S)
アイアン:スリクソンZXi5(6番~PW)
シャフト:藤倉コンポジット MCI(80S)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM10 (50、54、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH neo(硬さR)
パター:ピン アンサープロトタイプ
*練習日のため16本。この中から2本を抜く