畑岡奈紗が「TENSEI」プロトタイプシャフトでシーズン開幕戦へ
◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 事前(16日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6608yd(パー72)
開幕2日前、練習ラウンドでインコースをプレーした畑岡奈紗の1Wには見慣れないシャフトが装着されていた。
見た目の特徴は三菱ケミカルの「TENSEI PRO 1Kシリーズ」だが、ラベルの色は発売されているブルーでも、オレンジでも、ホワイトでもないレッド。昨年日本で開催された試合の練習でもテストしていたことを思い出す。
畑岡によると、これまで使っていた藤倉コンポジット VENTUS TR REDより手元が硬い感じだという。日本でのテストを経て、その硬さの具合を調整。昨年12月、インドネシアでのレディース アジアツアーに出場した際も使用したそうだ。
「冬だと、なかなか自分の思ったようにスイングスピードが出なかったりする。(温暖な)こっちに来て決めよう、と」。月曜はVENTUS、火曜はTENSEIを使った。
「ボールも基本ドロー系で行きたい。それができるような感じになってきている。ちょっと高弾道にもなっているので、キャリーでうまく稼げれば。スピン量はそんなに変わっていないですね。どっちも良いところがありながら、いまは『1K』が合っているのかな」。新シーズン初戦での投入を示唆した。
先端側に「Nasa」の文字も入った赤いラベルのプロトタイプシャフトは、3Wにも装着している。
「振り心地だったり、いいスイングをしたんだけど、(その割に)うまく行ってないなーっていうボールに対しては、クラブで合わせて行った方がいいのかなと思っていて。この2年でスイングもだいぶやってきましたし、もうちょっとクラブに頼ってみようかな、と」。新しい武器も取り入れながら、落ち着いた様子で米ツアー8季目の開幕に備えている。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)
<畑岡奈紗のクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II(9.5度)
シャフト:三菱ケミカル プロトタイプ(長さ45インチ、重さ50g台、硬さS)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソン ZX Mk II(3番15度)
シャフト:三菱ケミカル プロトタイプ(重さ50g台、硬さS)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド(3番19度、4番22度)
シャフト:三菱ケミカル TENSEI PRO 1K ハイブリッド(重さ70g台、硬さS)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II(5番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー スチールファイバー i95
ウェッジ:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE TOUR RACK(50、56、60度)
シャフト:トゥルーテンパー スチールファイバー i110 cw
パター:ベティナルディ SS3 センターDASSプロト