再起をかける原江里菜 クロー専用グリップに好感触
2019/03/09 07:04
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 2日目(8日)◇琉球GC(沖縄県)◇6514yd(パー72)
右手の甲を正面に向けて、グリップの右側から添えるように固定するクローグリップ。主にパットが不振の選手が試みることが多い変則的な握りだが、昨秋から切り替えた原江里菜が心強いアイテムを入手した。米スーパーストローク社のグリップ『トラクション クロー2.0』で、クローグリップ専用に開発された。
側面から見ると先端よりもシャフト側が細めに設計されており、右手を添える部分はやや長方形のような形状。メーカーサイトによると、右手の接地面積が広がることで固定感が高まり、ストロークの再現性を高めるという。「右手が添えやすく、(指に)かかりやすくなっている」と、今週から投入した原の評価も高い。
開幕戦の予選ラウンドでは、28パットを並べる安定した数字をマークした。2日目は前半17番で「いいパットが入った」と5mのチャンスを決めたほか、最終9番では7mを沈めるバーディフィニッシュ。3バーディ、ボギーなしの「69」にまとめ、通算4アンダーの3位と首位争いに加わった。
昨年末のファイナルQTトップ通過により出場権をつなぎとめ、今季は3年ぶりのシード返り咲きを目指す。「リランキングもあるので、前半戦は行けるところまで行きたいです」。手に馴染んできたグリップが、再起をかけるシーズンの助けとなるか。(沖縄県南城市/塚田達也)