ヤマハの新ドライバー「RMX VD」を女子ツアーで発見 前後にスライドバーが…
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 事前情報(19日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6540yd(パー72)
女子ツアー会場でヤマハの新しいドライバー「RMX VD」を発見した。ヤマハ契約の永井花奈が打っているドライバーのヘッドをよーく見ると、ソールに「RMX DRIVER VD/M」という文字がさりげなく入っている。
「M」というモデルなのだろうか。今平周吾が黒塗りの「RMX VD」のプロトタイプを使って男子ツアー開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で優勝していたが、あのヘッドとはどうもソールのデザインが違う。今平のヘッドにはなかったスライドバー(可変ウェート)がフェース側からお尻側にかけて走っていて、重心を前後に変えられると推測できる(今平のモデルよりも若干サイズも大きめか)。
大きさを感じさせないデザイン
ひとつ言えるのは、デザインがものすごくシンプルになったということ。ワインレッドとブラックの落ち着いた色味がより洗練され、「カッコイイ」という表現がぴったりの1本。構えた見た目もシュッとしていて、ヘッドの大きさを感じさせない作りになっている。
その性能を知りたいところだが、メーカー担当者はかん口令を敷かれているようで、まだ詳しく情報を話せない様子。永井はソールの可変ウェートを前後に動かしながら、球を打っては球の高さと強さを確認し、再びカチャカチャと調整していた(重りを外した状態もテスト)。新しいヘッドを気に入ったようで、「まだR&Aの適合リストに載っていないので今週使えないんです」と残念がっていた。
アスリート向け「R」やさしい「X」
永井、さらに福田真未ら契約選手がテストした情報から類推すると、今回のRMXはどうやら3機種がラインアップされている模様。永井が打っていた「M」のほかに、「R」と「X」があり、「R」が最もアスリート向けのモデル。「R」はスライドバーがフェース側のトウヒールにかけて走っていて、いわゆるつかまりやすさを調節できる。やさしいモデルとみられる「X」には、ソールにスライドらしきものが見当たらなかった。
永井が試した「M」は中間にあたるモデルで、女子プロはこれを使う選手が多そうだ。アマチュアの我々はその「M」か「X」かで迷う形か。今平のプロトタイプがこの3機種とはまた違うデザインだったことを考えると、もう1機種違うモデルが登場するのだろうか。
フェアウェイウッドも気になる
もうひとつ永井が打っていて気になったのが、新しいRMX VDのフェアウェイウッド(RMX VD/F)。こちらもドライバーと同じデザインで、前作より非常に洗練された感がある。「スピンが抑えられて前に行く」と絶賛していて、今週いきなり投入を決めたというから驚く。
ヤマハのフェアウェイウッドは前作からツアーで人気があり、フルチタンで飛ぶと話題のモデルだった。今作もフルチタンのヘッドのようだが(ネックも接着式)、前作との違いはソールのフェース側にタングステンウェートが入っているところか。やはり前重心で直進性の強いモデルなのだろう。
次週以降に男子ツアーでもテストが始まるとのことで、またじわじわと情報が入ってくるはず。気になる方も多いと思うが、続報を待たれよ。(福岡県糸島市/服部謙二郎)