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新人プロのクラブ調整 長谷川祥平と職人たちの真剣勝負

2015年に学生日本タイトル2冠に輝き、同年12月にプロ転向した長谷川祥平(22、大阪学院大4年)がブリヂストンスポーツ(本社・東京都港区)と用具の総合契約を結び、17日に埼玉県秩父市の同社ゴルフテストセンターでクラブの調整を行った。

午前10時から約2時間行われたクラブフィッティングには、クラフトマン、クラブやボールの開発者といった同社の“職人”ら14人が立ち会った。通常のケースより10人ほど多いといい、前日に契約発表した大型ルーキーへの「期待の表れですよ」との声がそろった。

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ドライビングレンジでは弾道計測器「トラックマン」を使い、1Wのヘッドスピードやスピン量を1打ごとに確認。長谷川の「もう少し弾道を高くしたい」との要望に対し、担当者がヘッドの鉛の位置を変えて最適な重心を探るなどし、1カ月を切ったツアー開幕戦に向けて微調整を続けた。

長谷川とメーカー側のやり取りが白熱したのは、ウェッジに関してだった。グリーン周りで感触を確かめると、長谷川は「メッキ加工をしたい」と言った。アマチュア時代は頻繁にクラブを変えることはできず、手入れのしやすいメッキを施したウェッジに使い慣れていたためだ。

クラフトマンとして長年にわたり幾多のプロ選手を支える竹内浩二さんは、数cmの違いが勝負の分かれ目となるアプローチでは、メッキにより微細な感覚にずれが生じると指摘。「メッキのない物に慣れたほうがいい」「メッキが唯一良いのはさびないこと」と説明したが、最終的には「気になるなら、それでやってみよう」と長谷川の意向を尊重した。

竹内さんは「クラブを作る職人が僕ら。でもスイングの職人は選手なんです。だから選手が言った物を用意する」と話した。

長谷川は「自分がいい感じで打てたときに、イメージ通りのショットが出ているかどうか」をクラブ選びの決め手とするが、自分にしか分からない感覚を「きちんと言葉にするのが難しい」と明かす。竹内さんは「結局はコミュニケーションを重ねるしかない。われわれも段々と選手のことを理解し、要求や好みを知っていくしかない。クラブに100%はなく、体調、コースでも最適な物は変わる。安定的に結果を残せるようサポートしたい」と強調した。

期待を集める大型新人といえども、待ち受けるのは、想像し得ないプロの世界の厳しさだろう。ルーキーと、支える人たちの二人三脚はまだ一歩を踏み出したばかりだ。(埼玉県秩父市/林洋平)

長谷川祥平の使用予定ギア>
ドライバー:ブリヂストンゴルフ J015 ドライバー
フェアウェイウッド:ブリヂストンゴルフ J15 F フェアウェイウッド
ユーティリティ:ブリヂストンゴルフ J15 HY ユーティリティ
アイアン:ブリヂストンゴルフ J015 アイアン
ウェッジ:ブリヂストンゴルフ フォージドウェッジ または ブリヂストンゴルフ ツアーリミテッド
パター:スコッティキャメロン(プロトタイプ)
ボール:ブリヂストンゴルフ TOUR B330Sボール(2016年)

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