松山に始まり、松山で終わる…初出場のTGLで存在感「早い対応を」
◇TGL presented by SoFi◇第8戦(17日)◇ザ・ベイGC×ボストン・コモンゴルフ◇SoFiセンター(フロリダ州)
松山英樹が「TGL」デビュー戦でしっかりインパクトを残した。ボストン・コモンゴルフの一員として、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、キーガン・ブラッドリーと3人で出場。自身の初戦でザ・ベイGCに4-5で敗れ、刺激を大いに受けた。
ハイライトはいきなり訪れた。3人が順番に打つ「トリプルズ」(9ホール)で争う出だし1番、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が2打目で2.5mのチャンスを作った。相手のバーディパットが外れるや否や、ボストンは通常1ポイントの得点が2倍になる「ハンマー」を宣言。期待をかけられた松山は軽いフックラインを沈めてガッツポーズを作った。
ロングショットをアリーナ内の巨大スクリーンに向かって打つ新時代のインドアゴルフは、50yd以内のショートゲームを可動式の人工グリーンでプレーする。チッピングは松山の得意分野。4番ではショートサイドのピンに対し、ウェッジのフェースを思い切り開いて球を浮かせ、奥から手前に下る傾斜を利用してピンそば1mに寄せ、ダウンを免れた。
最大の見せ場は1対1のマッチの「シングルス」最終戦。4-4のタイで迎えた最終15番(パー5)だ。アイアンで2オンに成功した後、ウィンダム・クラークにフェアウェイウッドでピンの内側につけられ、互いにイーグルチャンス。先に打った松山が5mを外すと、相手にラインを見せた格好になり、3mのウィニングパットを沈められて決着した。
前日17日に「ジェネシス招待」を戦い終えたばかり。この日の早朝に会場を訪れて練習を開始し、「普段のグリーンも芝目があって難しいが、(TGLのグリーンは)芝目がない分、細かい傾斜がたくさんあってビックリした」とツアー競技のとの違いを実感したという。「早く対応しないといけない。きょうは2人にラインを読んでもらって、大きな誤差なく打てたかなと思います」と次戦への意欲を口にした。(フロリダ州ウェストパームビーチ/桂川洋一)