旅人ゴルファー川村昌弘「いま僕はベルギーにいます」
2019年 BMWインターナショナルオープン
期間:06/20〜06/23 場所:ゴルフクラブ・ミュンヘンアイヒリード(ドイツ)
「いま僕はココにいます」Vol.61 ドイツ編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・25歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、ミュンヘンにいます。
今週は欧州ツアー「BMWインターナショナルオープン」に出場します。「ベルギーノックアウト」、イギリスでの「全米オープン」予選会を終え、2週間のオフを日本でリフレッシュしてから再びヨーロッパにやってきました。今回は韓国・仁川経由で到着。金額的にも比較的安めで、長時間の飛行を1回で抑えることができます。おサイフにもカラダにもやさしいフライトになりました。
ドイツには旅行で来たことはありましたが、試合に出場するのは初めて。月曜日にはさっそく街中を散策し、ミュンヘンのローカルなビアガーデンに出会うことができました。自然の大木が屋根のようになっていて、敷地もビックリするくらいの大きさ! 出てくるビールは1リットルのジョッキが“デフォルト”ですから、さすがドイツ…。
座席も半分はセルフサービスで、月曜日の夜からこの人込みでした。ヨーロッパはスペインのようにディナーが夜8時、9時からという国も多いのですが、ドイツは日本と同じで6時くらいからメニューが並びます。朝が早いゴルファーにとってはありがたいですね。
開幕前日の水曜日はコースで練習ができない午前中の時間を利用して、オーストリアの国境近くにあるノイシュバンシュタイン城まで足を伸ばしました。ミュンヘンからは自動車で南西に2時間弱。車窓からの景色も最高です。当地は車の立ち入りが制限されているため、駐車場に停めてバスで移動。途中、断崖絶壁の谷にかかるマリエン橋から、19世紀後半に建てられたお目当てのお城を撮影できます。その美しさから、カリフォルニアのディズニーランドの城のモデルにもなったそうですよ。
ノイシュバンシュタイン城から戻ってからは、夕方までコースで練習しました。ここ数試合で悩まされていた首の痛みもようやく癒えて、また気持ち良くゴルフができるようになってきました。ここからスペイン、アイルランド、スコットランド…と続く連戦をしっかり戦い抜きたいと思います。
〈今週のランチ〉
ドイツ名物のシュニッツェルをコースのレストランでいただきました。もともとは仔牛だったそうですが、いまは豚肉が主流のいわゆる“ヨーロッパ風とんかつ”です。オーストリアなどではラズベリージャムなんかをつけて食べるのですが、僕は“オリジナル”の味で。ビールに合うように、でしょうか、バター風味や塩気がちょっと強いのが特徴です。11.5ユーロ(約1398円)でした。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで