「いま僕はココにいます」Vol.26マレーシア編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・24歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に30以上。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、クアラルンプールにいます。
日本ツアーのアジアシリーズ全2試合が終わりました。前週の「レオパレス21ミャンマーオープン」は8位。負けた悔しさはありますが、久々に優勝争いができたのは楽しかったです。去年は調子が良くなっても噛み合わない状態が続いていましたが、今年は少しずつ上向きになっている実感があります。
さて、僕にはここから数週間、出場資格のあるレギュラーツアーの大会がありませんが、今週はマレーシアに来ました。欧州とアジアンツアーの共同主管競技「メイバンク選手権」の“待機選手”として、です。
ゴルフの試合は第1日に全員がスタートするまで、ウェイティングというシステムがあります。ケガなどを理由に、急きょ欠場を決めた選手の穴を埋める人、要するに補欠選手のことです。
待機の順番は早い者勝ちではなく、年間の出場資格の優先順位が高い選手から決まります。とはいえ、補欠選手も初日の第1組のティオフ時刻に現地にいなければなりません。各国を回る欧州やアジアのツアーでは、外国までウェイティングに来る選手は少ないため、欠場者が出ることを期待して(他選手の不幸なので手放しでは喜べませんが)…ミャンマーから飛んできました。
開幕2日前の朝にレジストレーション(選手登録)を済ませた時点で、僕はリストで上から3番目。一番目にはインドの英雄である46歳のジーブ・ミルカ・シン選手、二番手がアジアンツアーで活躍するチャプチャイ・ニラト(タイ)選手でした。世界をまたにかける先輩プレーヤーは、やっぱりここまで来ちゃうんですよね。
残念ながら、出場機会は巡ってきませんでした。でも暖かい気候のもと、練習はできました。それだけでも来た甲斐があったと思います。それではこれから、別のコースでゴルフしてきます!
<今週のディナー>
クアラルンプール近郊、モントキアラには多くの日本人も住んでいます。ここのお気に入りはMarta's Kitchenのスペイン料理。タパスからサングリアから全部がおいしい! 中でもオススメはイカ墨のパエリア(ブラックパエリア=写真右上)です。ガーリックバターとの相性もばっちり。ホントに食べ過ぎに注意しないと…。37リンギット(約1032円)でした。