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「いま僕はココにいます」Vol.104 アラブ首長国連邦編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはドバイにいます。

今週は欧州ツアーのシーズン第2戦「オメガ ドバイ デザートクラシック」に出場します。前週の「アブダビHSBC選手権」の会場からは車で約1時間。ほぼ一直線なので、ナビをほとんど見なくても到着できました。

アブダビでの開幕戦は初日、濃霧でスタートが遅れて、僕の開始時刻は午後4時過ぎ…。ものすごく強い風が吹き、“罰ゲーム”みたい気分で消化した6ホールで3オーバーにしてしまいました。その立ち上がりを考えれば、翌2日目に30ホールを回ってなんとか予選を通過したのは収穫。最終日の後退で57位の結果は喜べませんが、シーズン最初の試合で4日間プレーできたことは良かったと思います。

さて、今週は金谷拓実選手も出場します。日本で同じ試合に出たこともありますが、実際に話したのは今回が初めてでした。開幕2日前の火曜日に練習場であいさつ。どちらも次週の「サウジインターナショナル」にも出るので、「来週、コースで一緒に練習しよう」と話していたところだったのですが…。

水曜日の僕は、あさイチの組で練習ラウンドスタートを予定。コロナ禍では感染拡大を防ぐため、以前は思い思いの時間にできていたラウンドも、前日までにきっちり予約しておく必要があります。ところが同じ組で回るはずの選手が遅刻して、僕は先にスタート。しばらくすると…、うしろの組で金谷選手がひとりでプレーしているではありませんか。外国人選手はみなティオフに間に合わなかったようで、途中から日本人2人で回りました。

ウワサ通り、金谷選手はゴルフにストイックに取り組む様子がうかがえます。ちなみに彼のキャディを務めるゲーリー・ジョンストンさんには僕もお世話になったことがあり、実は2年前にこの中東でお願いするプランもあったんです。マジメな選手と、底抜けに陽気なキャディのコンビの息もぴったりに見えました。

互いのジュニア時代の話もしました。金谷選手は世界でナンバーワンになったアマチュアですから、自分とは比べ物にならないほどの逸材です。実感したのはここ数年で、日の丸を背負うナショナルチームのあり方が本当に変わったということ。僕たちの時代は選ばれた選手が各自で練習し、海外の試合に挑戦するスタイルでした。それもすごく良い経験になりましたが、彼らの世代は2015年にヘッドコーチに迎えられたガレス・ジョーンズさんに練習方法から指導されています。

レベルアップする環境が整い、実際にいま、男女で20代前後の選手たちの活躍が目覚ましいのもうなずけます。高校卒業に合わせてプロ転向した僕からしても、今後は長くナショナルチームに所属する意義が変わってくると思います。

もちろん、金谷選手の存在は自分にとって大きな刺激になります。1人でプレーした昨年を考えれば、海外でいま日本人と話せることも純粋にうれしいですね。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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