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「いま僕はココにいます」Vol.29ブルネイ編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・24歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に30以上。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、ブルネイにいます。

前週のニュージーランドでの試合を終えて、東南アジアのブルネイにやってきました。今週は「リシャール・ミル ブルネイ選手権」に出場したんです。

今回の移動は本当にバタバタでした…。月曜日にニュージーランド発の便が遅れたことで、あとのフライトに影響が出たんです。オーストラリア・シドニー、タイ・バンコクからブルネイに入る予定でしたが、さらにマレーシア・クアラルンプールを経由する羽目に。到着したのは開幕初日、水曜日の午前1時。そのまま11時55分にティオフするという予期せぬ強行スケジュールになってしまいました。

「リシャール・ミル ブルネイ選手権」はアジアンツアーの下部に位置づけられるアジアンディベロップメントツアー(ADT)のひとつ。簡単に言えば、“2軍戦”です。60000ドル(約636万円)の賞金総額は、普段のレギュラーツアー(1軍戦)の約30から10分の1程度しかありません。ここで活躍して、ステップアップしたい選手たちが集まる本当に厳しい場所です。

僕は今回、海外での連戦経験を積むためにADTに初出場しましたが、前週は世界選手権シリーズ「WGCメキシコ選手権」でプレーしていたキラデク・アフィバーンラト(タイ)選手も大移動の末、やってきました。世界ランクでも上位の彼は、ブルネイの王子様との「試合ができたら、出場する」という約束を果たすのが目的だったそうです。予選ラウンドは同じ組になり「飛行機に乗っている時間だけで28時間かかったよ」と話すアフィバーンラト選手もコースでの事前練習はなく“ぶっつけ本番”でしたが、初日に6アンダーの首位スタート。そのまま23アンダーで優勝しました。僕は10アンダーの10位でした。

ブルネイの正式名称はブルネイ・ダルサラーム国といいます。マレーシアのボルネオ島(カリマンタン島)の北部にあるイスラム教の国。面積5770平方キロメートルは、僕の出身地である三重県とほぼ同じ。街中のモールなどに足を運んでいましたが、タクシーなど交通の便が発達しているとはいえず、なかなか苦労しました。

<今週のランチ>
ホテルやモールの食事はほとんどが、諸外国のものと言っても過言ではありません。クラブハウスで食べたシーザーサラダは10ブルネイ・ドル(約804円)、ナシゴレンは18ブルネイ・ドル(約1447円)でした。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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