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佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第五十七回】

■ 「チルドレンズ ミラクル ネットワーク クラシック」

今大会は、1971年から「ウォルト・ディズニー・ワールド・オープン・インビテーショナル」としてスタートした。1974年から1981年までは2人1組のベストボール方式で競技が行われていた。開催地であるオーランドは、ディズニーワールドができてから観光で栄えた地域であり、観光収入が増えたことにより、住民税がないというのが魅力の地域だ。このオーランドには、メジャーリーガーのケン・グリフィーJr.、プロバスケットボールプレーヤーのシャキール・オニールほか、タイガー・ウッズらスポーツ界のスーパースターをはじめ、ビジネス界で成功した者が郊外のアイルワースに居住し、地域のステータス性を生み出している。

■ 大会コンセプトは「子供たちに夢を・・・」

いよいよフォールシリーズも今大会が最終戦、最後のシード権争いとなる。このコースはウォルトディズニーのコースで、最終日にはミッキーマウスや、ドナルドダックが勝者を迎えてくれるほか、全4コースあるコースには、ティマークやバンカーにもディズニーのキャラクターデザインがあしらわれるなど、特徴のあるコースだ。この大会は子供に夢を与えるというディズニーのコンセプトをそのままに、こども専用席や、専用エリアを設けるなど、こどもたちが一番楽しめるようなかたちでギャラリーを迎える。またトーナメント開幕前の水曜日には“Father&Son shootout(ファーザーアンドサン シュートアウト)”といって親子で参加するトーナメントや、大会前夜にはファミリーバーベキューなども行われる。アメリカでは、日本に比べたら会場に足を運ぶこどもの数ははるかに多いのだが、中でもこの大会は特別なほど。こどもたちがとにかく楽しく過ごしている様子を、ほほえましく眺めてしまうようなそんな大会である。

■ 期せずして、シード権争いに難敵出現!?

コースは湿地帯に位置するため、全ホールの3分の2以上は池が影響するような、池のからむホールが多いのも特徴だ。地域密着というのも意識している大会なので、フロリダ、オーランド在住の選手は必ずと言ってよいほど参戦する(PGAツアーのシード選手30人以上がオーランド在住)。もちろん中には実力のある選手も出場するので、シード権を獲得していない選手にしてみれば目の上のたんこぶとなる。これも勝負の世界、仕方のないことだが、そういうフィールドで良い成績をあげてシード権をとることこそ意味があると言えるだろう。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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2012年 チルドレンズ ミラクル ネットワーク ホスピタル クラシック



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