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2012年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/03〜05/06 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)

佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第三十五回】

■ 「ウェルズファーゴ選手権」

2003年に「ワコビア選手権」としてスタートし、今年で10回目を迎える。2009年からワコビアがスポンサーを降り、「クエイルホロー選手権」に大会名を変更。2011年から現在の「ウェルズファーゴ選手権」と名称を変更している。

■ 高難度コースで、ドラマティックな展開が待ちうける・・・

豪華フィールド、難攻不落のコースセッティングが、今大会「ウェルズファーゴ選手権」の特徴のひとつでもある。このコースの設計者は、オーガスタナショナルのパー3を設計したジョージ・コッブ(1914年~1986年)という人物だ。ジョージア大学で建築学を専攻した彼は、1937年に卒業、1941年に技師として海軍に入隊した。そこでゴルフがうまいことと設計の技術を見込まれて、(海軍)基地内にゴルフ場の設計を依頼されたことがはじまりである。1961年に開場し、1998年、トム・ファジオによって改修されている。ここ、クエイルホロークラブは名門コースで知られ、非常に戦略性に富んだコースだ。また、メジャー大会が開催されても不思議ではない、相応に匹敵する難度の高さを持っている。特に「グリーンマイル」と呼ばれるこのコース終盤の3ホールは、非常に高難度で知られ、17番(パー3)は中でも最も有名なホールである。

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さらにこのトーナメント後は、第5のメジャーと言われている「ザ・プレーヤーズ選手権」(TPCソーグラス)が続く。その大きな大会に向けて、戦略的なコースをプレーしておいたほうが次に繋がると考える選手が多く、フィールドには多くの強豪が揃う。スケジュールの観点からも「ザ・プレーヤーズ-」に出場する選手たちは、前の試合に出て勢いをつけたいという思いがあるので、エントリーしやすいという理由もある。

そしてこのコースは、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が、2010年に初優勝を果たしたコースでもある。同年、日本で同週に開催された(時差はあるが・・・)「中日クラウンズ」で、石川遼が世界最少ストロークとなる「58」をマークし逆転優勝を飾った。まさにその同日、マキロイがコースレコードの「62」をマークして逆転優勝、ツアー初勝利を挙げた。マキロイはその日、石川の偉業を朝テレビで見て知り「よし、俺も!」と挑んだ結果が、奇跡的な逆転劇を呼び起こした。同世代が魅せる偉業の数々・・・。マキロイはこの1勝以来、強さはうなぎ登りとなり、昨年の「全米オープン」優勝にまで繋がっていると言えよう。そのように素晴らしい選手を産出するコースでもある。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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