韓国アマのリ・ヒョソンが「15歳176日」の史上最年少V 国内メジャー最大の7打差逆転
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 最終日(5日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)◇晴れ(観衆8549人)
韓国のアマチュア、リ・ヒョソンが衝撃の日本ツアー最年少優勝を飾った。
最終組の3組前、10位から出て5バーディ、2ボギーで迎えた最終18番(パー5)でイーグルを奪って「67」。通算8アンダーまでスコアを伸ばし、スタート前の7打差を逆転。昨季韓国ツアー賞金女王で首位から出たイ・イェウォン、2年連続年間女王で2位から出た山下美夢有を抜き去った。
日本ツアーのアマチュア優勝は2019年「富士通レディース」の古江彩佳以来で、5年ぶり8人目。また「15歳176日」での達成は、勝みなみが2014年「KKT杯バンテリンレディス」でマークした「15歳293日」を更新するツアー史上最年少記録。最終ラウンドの7打差逆転は国内メジャーの最大差逆転劇(これまでは5打差)となった。
リは世界アマチュアランキング23位。2022、23年「韓国女子アマ」を連覇。今年は2月「アジアパシフィック女子アマ」で2位、4月の「ネイバーズトロフィー選手権」では団体・個人W優勝を飾った。これまでの日本ツアー出場は茨城ゴルフ倶楽部の西コースで行われた昨年の「サロンパスカップ」だけで、通算21オーバー113位で予選落ちしていた。
優勝スピーチでは「日本の大きな大会で優勝できてうれしい。将来的に日本ツアーに参加できたらいいなと思う」と笑顔を見せ、日本語で「本当にありがとうございます」と締めくくった。
7アンダーの1打差2位はプロ4年目で初優勝を狙った佐久間朱莉。イは6アンダーの3位、山下は申ジエ(韓国)と並ぶ4位に終わった。
米ツアーから帰国参戦した勝みなみは3オーバー21位、今季2勝の竹田麗央は今季ワーストの「77」と崩れ、4オーバー25位だった。
<上位成績>
優勝/-8/リ・ヒョソン(アマ)
2/-7/佐久間朱莉
3/-6/イ・イェウォン
4T/-5/申ジエ、山下美夢有
6/-4/ペ・ソンウ
7/-3/原英莉花
8/-2/竹内美雪
9T/-1/小林夢果、菅沼菜々、金澤志奈、河本結
<国内ツアーのアマチュア優勝>
清元登子/1973年「トヨトミレディス」
宮里藍/2003年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」
キム・ヒョージュ/2012年「サントリーレディス」
勝みなみ/2014年「KKT杯バンテリンレディス」
畑岡奈紗/2016年「日本女子オープン」
クリスティン・ギルマン/2018年「センチュリー21レディス」
古江彩佳/2019年「富士通レディース」
リ・ヒョソン/2024年「ワールドレディス サロンパスカップ」