プレーオフ初戦V候補 松山英樹はシェフラーに次ぐ2番手/パワーランキング
節目の20年目を迎えるフェデックスカッププレーオフは全3試合で行われる。69人のフィールドによるプレーオフ初戦「フェデックスセントジュード選手権」の優勝者予想ランキングとともに、今週の注目ポイントや開催コースの詳細と含めて解説する。
15位:キャメロン・ヤング
「ウィンダム選手権」で初めてタイトル防衛に伴う重圧を経験し、気持ちを切り替えたいま、昨年大会で5位タイに入った時の流れを取り戻すことができるだろう。最終日の「64」はフィールドにおけるベストスコアだった。
14位:ウィンダム・クラーク
「全米オープン」での2度目の優勝を含む2勝を挙げるなど、ここ2カ月間で見せてきた猛烈な勢いはクールダウンした模様。しかし、今週は4ラウンドのプレーが保証されており、再びその爆発力を発揮できるだろう。当地では2024年に7位タイに入っている。
13位:リッキー・ファウラー
昨年大会は6位タイという成績で、プレーオフ序盤の「男版シンデレラ・ストーリー」の主役となった。フェデックスカップランク64位からの躍進は、逆転でトップ50入りした5人の中で最も低い順位からのものだった。今年は28位につけており、この夏は15位、18位、8位と調子を上げている。
12位:コリン・モリカワ
2月「AT&Tペブルビーチプロアマ」での優勝後は、背中の痛みや第1子の誕生が重なり、鳴りを潜めた感はあった。しかし、全米オープン以降は17位、3位、18位と連続して好結果を残し、再びその実力の高さを証明した。
11位:ラッセル・ヘンリー
高い安定感を誇り、あらゆる難局にも適応できる、とてつもない脅威。フェデックスカップランク15位につけ、4年連続の「ツアー選手権」出場は確定的。直近3大会ではいずれもトップ20入りを果たしており、当地でも2023年以降、2度のトップ20入りを記録。
10位:ロリー・マキロイ(北アイルランド)
フェデックスカップランク12位として「全英オープン」以来の出場。今季は世界各地で計13試合の出場にとどめているものの、うち3試合でトップ3入り。当地では2023年に追い上げを見せて3位に入った。
9位:ルドビグ・オーベリ(スウェーデン)
彼の才能はつい当たり前のように思われがちだが、いずれにせよ、これまで常に厄介な存在であり続けてきた。直近の全英オープンでは9位に入り、出場13大会中7度目のトップ10入りを果たした。昨年大会でも9位に入っている。
8位:トム・キム(韓国)
今年は2年ぶりにプレーオフへ進出し、フェデックスカップランクは26位につける。目下、破竹の勢いを見せており、ここ2カ月間では「スコットランドオープン」での優勝に加え、全米オープンでの単独3位、さらに5位、15位、20位という成績を収めている。
7位:パトリック・カントレー
「ロケットクラシック」は8位で終えたが、トップ5入りは昨年のツアー選手権(2位)以来果たせていない。しかし、今週がその舞台になるかもしれない。2023年以降、当地では2位、12位、9位に入っており、平均スコアは「67.25」をマーク。
6位:ザンダー・シャウフェレ
これまで数々の成功を収め、プレーオフでは圧倒的な強さを発揮してきたが、昨年初めてツアー選手権への出場を逃したことで、そのハングリーさは増してさえいる。直近のデトロイトでは2位。当地でも2024年に2位に入っている。
5位:トミー・フリートウッド(イングランド)
2025年のフェデックスカップ王者は、トップ3入りこそないものの、フェデックスカップランク9位でタイトル防衛に臨む。当地は相性の良い場所であり、2023年と昨年は3位に入っている。実戦は4位に入った全英オープン以来。
4位:サム・バーンズ
激動の7月は第2子の誕生とともに幕を開け、第2ラウンドで「62」をマークした全英オープンでは3位に入った。当地での実績も堅実で、2021年には2位、2024年には5位に入っている。
3位:マシュー・フィッツパトリック(イングランド)
今季は3勝、2位2回、3位1回という成績を誇りながら、1勝のスコッティ・シェフラーに800pt近くも差をつけられているのは不条理と言えるが、プレーオフで形勢を逆転させるかもしれない。当地では7回の出場で、3度トップ10に入っている。
2位:松山英樹
勢いは衰えず、疲れも見せない。全英オープンでの14位を皮切りに、3位、5位、7位と来ており、これで5週連続の出場となる。当地では2024年に優勝、2021年にはプレーオフで敗れている。通算ではトップ20入り5回。
1位:スコッティ・シェフラー
今週でフェデックスカップ首位の座を明け渡すことはないが、今季5度も2位に甘んじていることから、強い不満を抱えての来場となる。2024年は4位、昨年は3位に入っている。
2つのトピック&コース詳細
今大会において2つの注目すべきトピックがある。1つ目は、最後にフェデックスカップランクトップ70入りを果たし、プレーオフ出場権を手にした21歳のジャクソン・コイヴンだ。最近プロ転向し、「PGAツアーユニバーシティ・アクセラレーテッド」の制度を通じてツアーに加わった最新メンバーにして、7月「3Mオープン」の覇者。今回プレーオフ初出場を果たす12人の一人であり、出場権を獲得した5人のPGAツアールーキーの一人でもある。
もう1つは、最初の2試合の成績がどのように評価されるかという点である。これまでのフェデックスカップポイント4倍という仕組みは廃止され、今年は「ザ・プレーヤーズ選手権」やメジャー4大会と同様の基準が適用される。そのため、今週と次週の「BMW選手権」の優勝者に与えられるポイントは、従来の2000ptではなく750pt。また、プレーオフは全試合予選カットなしとなる。
TPCサウスウィンドは40年近くにわたりPGAツアーの開催地となってきたが、プレーオフ初戦の舞台となるのは今回で5回目であり、いずれも2022年以降のことである。コースは標準的なパー70のレイアウトで、全長は7288ydに達する。コースに大きな変更はない。
昨年、グリーンにティフイーグルのバミューダ芝が導入された。この改修によりグリーン面は拡張されたが、それでも平均4500平方フィートという比較的小さなサイズに留まっている。グリーンの速さはスティンプメーターで12.5フィートに設定。ラフは3インチの長さに刈り揃えられる。
昨年のフィールドの平均スコアは「69.123」だった。予想の範囲内ではあったが、新しくなったパッティング面によりグリーンを狙うショットの難度は上がり、1ラウンドあたりのパーオンはわずか10.5ホールに留まった。2024年と比較すると、72ホールでのパーオンが3ホール減少したことになる。
プレーオフ初戦が決着したあとにトップ50入りした選手は、プレーオフ第2戦へ駒を進めるだけでなく、2027年のシグニチャーイベント全大会への出場権も手にする。また、日中の気温は連日約38℃に迫るか達する見通し。雨予報はなく、風は南西から吹く見込みだが、空気を冷やす効果はほとんど期待できず、ましてや緊張を和らげてくれるような風にはならないだろう。
(協力/PGATOUR.com)