再考されたシャフト オデッセイ最新作に関する3つのポイント
オデッセイ新Aiワン スクエア2スクエア パター
今季はゼロトルクパターがPGAツアーを席巻した。そして今、オデッセイはこの分野に、新シリーズのスクエア2スクエア パターを送り込んだ。これは、パッティングでフェースローテーションを排除したいプレーヤー向けに設計されたシリーズである。
このゼロトルク技術が応用されたスクエア2スクエアシリーズでは、Aiワンシリーズで最も人気のある3つのスタイル、即ち、ダブルワイド、ナンバー7、そして昨年複数の選手がPGAツアーで使用し、成功を収めたことで有名になったジェイルバードのヘッドが用意されている。
この新パターは、既にツアーでちらほら見かけられるようになっており、オデッセイは11月29日に一般向けにリリースする。このオデッセイ最新作に関する3つの注目点は以下の通り。
再考されたシャフト
スクエア2スクエアシリーズは、オデッセイのストロークバランスフォーミュラに焦点を当てている。これを達成するにあたり、今回はパターシャフトに設計上最大の変更が行われている。
スクエア2スクエア パターはいずれもセンターシャフトとなっているため、シャフトはヘッド中央の重心位置に近い位置に取り付けられている。このシャフト位置により、パターバランスはトウアップとなっている。この結果、パターフェースが開閉した場合、自然とスクエアに戻ろうとする力が働くのである。
また、シャフトの装着点は、これまでのデザインと比較すると、フェース面から遠ざけられており、これにより3.3度のシャフト前傾が実現している。この数値は、PGAツアーでのフィードバックを得て割り出されたものである。この結果、グリップはオフセットされた位置に収まるため、プレーヤーは自然とスクエアなポジションでパターを構えることができるようになる。
シャフトはストロークラブ90パターシャフトが使用されており、シャフト自体は(モデルにより)25~30グラムの軽量化が実現した。オデッセイはこの軽量化でできた余剰重量をパターヘッド周りとグリップの下に再配分している。これにより、パターはカウンターバランスとなるのである。
選択可能なパターヘッド
スクエア2スクエアシリーズでは、3種類のヘッドから選択することが可能となっている。チョイスは、ブレード型ワイドボディのブレード型でダブルワイド、お馴染みの牙型であるナンバー7、そして2023年にウィンダム・クラーク、リッキー・ファウラー、そしてキーガン・ブラッドリーと言った選手たちがその名を高めたジェイルバードの3種類。
この3種類のヘッドは、オデッセイでも最大の部類に入るものだが、これには狙いがある。大型ヘッドはより重量が増すことになるが、これはゼロトルクのクラブを作る上で極めて重要だ。ヘッドを重くすることで、オデッセイはより高い慣性モーメントを生み出すことができたのである。この結果、安定性の向上と、ねじれへの耐性が実現している。
ダブルワイドとナンバー7パターは、オリジナルのAiワンに採用されていたネイビーのPVD仕上げが施されており、ジェイルバードはお馴染みの白黒カラーとなっている。
Aiワンインサート
Aiワンパターが初めてリリースされたのは2023年末のことだった。このシリーズは、クリス・カークがオデッセイAiワン ミルド シックスT CHパターを使用した「ザ・セントリー」を制覇したことで、瞬く間にニュースとなった。
Aiワンシリーズには、同社の研究開発部門がプロとアマチュアの両方から集めたデータを基にデザインされたAI設計のインサートが採用されている。
同社の“ホワイトホットウレタン”素材を使ったこのインサートは、フェースのコンタクト位置に関わらず一貫性のあるストロークを生み出すように設計された起伏のある形状になっている。パターヘッドのどの場所で打つかに関係なく振動を軽減させたことにより、Aiワンインサートは、距離のコントロールの向上を実現させている。
オデッセイAiワン スクエア2スクエア パターシリーズは、先行販売として11月15日にリリースされ、一般発売は11月29日の予定となっている。
(協力/GolfWRX, PGATOUR.com)