ウェッジ、グリップ、シューズ… 「プレジデンツカップ」のカスタムギア
米国選抜と世界選抜(欧州を除く)の対抗戦「プレジデンツカップ」がカナダのロイヤルモントリオールGCで開催されるのは今回が2度目。今週同地にて選手たちは世界選抜の盾、そして米国の星条旗を代表してプレーする機会に恵まれる。
自国を代表してプレーすることには、各チームのウェアを着ることはもとより、それぞれのチームをモチーフにしたカスタムギアを使用できる特権がある。カスタムのシューズからカートまで、24人の選手に加え、両キャプテンや副キャプテンたちもカスタムギアでコースを彩っている。
以下、我々が2024年「プレジデンツカップ」の現場で発見したクールなカスタムギアたちである。
愛国心溢れるウェッジ
マックス・ホマは、自身の使用するタイトリスト ボーケイウェッジのカスタマイズを厭わない選手の一人である。彼はトーリーパインズにて、PGAツアー6勝目、そして父親としては初の優勝を遂げた際、使用する4本のウェッジの背面に”Cam’s dad(キャムのパパ)”と刻印した。
また、彼はほとんどの選手が使用する数字の刻印されたウェッジではなく、クラブのソールにP、G、S、そしてLと刻印されたウェッジを使用している(これらはそれぞれ、46度、50度、56度、そして60度ウェッジに相当)。今週のモントリオールでは、カリフォルニア出身の彼は、赤、白、青の三色で“USA”と刻印することで、愛国心を示すことにした。
ホマのチームメートであるサム・バーンズも、同じように赤、白、青の三色で”USA”と刻印されたウェッジを使用している。
世界選抜のロゴ入りパターグリップ
世界選抜の選手たちは、今週モントリオールに到着した際、ホテルの部屋でカスタムギアと対面した。中でも目を引くのは、白、黒、金で彩られ、前面に世界選抜チームの盾があしらわれたスーパーストロークのパターグリップである。
この他にも、彼らが使用するカスタムギアには、同じく盾の刻印されたゴールドのボールマーカー用コイン、黒と金のヤーデージブック、そして世界選抜のヘッドカバーなどがある。
米国選抜カラーのシューズ
米国選抜の選手たちは、自国を代表してプレーする上で、チームカラーである赤、白、青が配色されたフットウェアを履いている。世界ナンバーワンのスコッティ・シェフラーは、USAの印が入り、ロゴのスウォッシュが赤と青のカスタム仕様となったナイキ ビクトリープロ ゴルフシューズを着用する。
シェフラーはスパイクの鋲でさえ、赤と青が配色された物を使用している。コリン・モリカワは星条旗がデザインされたアディダスZG23ゴルフシューズを、パトリック・カントレーは赤の三本線と青いアクセントの入ったアディダス ツアー360を履いている。
キーガン・ブラッドリーはツアーにてカスタムのジョーダンを着用していることで知られており、今では同ブランドのアンバサダーにまでなっている。そんな彼は今週、カモフラージュ柄と大きなジャンプマンロゴのあしらわれた新たな一足を履いている。
キャプテン用カスタムカート
両キャプテンは今週、それぞれのチーム専用のカスタムカートに乗り、ロイヤルモントリオールGCの敷地内を動き回ることになる。いずれのカートも選抜チームのカラーリングが施されており、サイドには片側が英語で、反対側にはフランス語で、キャプテンの名前などが表記されている。
今週、米国選抜のキャプテン、ジム・フューリックは、長年彼のキャディを務めるマイク・“フラフ”・コーワンに鍵を預けており、名物キャディがフューリックのお抱え運転手となることが決まっている。
チームカラーのカスタムバッグ
今週は両チーム共、チームカラーでデザインされたカスタムのゴルフバッグを使用する。世界選抜は、漆黒に金縁の施されたデザインだ。バッグのサイドには世界選抜の盾が配置され、ストラップにはインターナショナルを表す“INT”の文字に加え、各選手の国の旗が縫い付けられている。
一方、米国選抜は白を基調に赤い縁取りの入ったバッグを使用しており、このバッグのサイドには星条旗があしらわれている。また、米国代表のバッグには、選手名の下に小さいプレジデンツカップのトロフィーが入っており、この個数が選手の出場回数を示す。
両チームのバッグには共にベース部分に“Royal Montreal 1873”のテキストが書かれているが、これは2024年「プレジデンツカップ」開催コースの設立年に由来する。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)