ゴルフ系YouTuberが使うギアって? バッグの中身を見てみた
◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7490yd(パー71)
プレーオフシリーズ最終戦の開幕前日に、ゴルフ関係のYouTuberとクリエイター16人が一堂に会し、第1回「クリエイタークラシック」が行われた。
現場へ行き、出場者たち全員のバッグの中身をチェック。するとコンテンツ制作者たちは、ゴルフの腕前や人としての魅力だけでなく、ギアの審美眼にも富んでいることが明らかになった。以下は、取材陣が発見したギアのトップ10(順不同)である。
1. 「デュードパーフェクト」トニーのウェッジ
デュードパーフェクト(Dude Perfect)は、トリックショットのスゴ技や、その他スポーツの企画もので視聴者を楽しませる動画を制作している。YouTubeのチャンネル登録者数は6000万人を超える超人気グループだ。代表としてイーストレイクGCへとやって来たタイラー・トニーは、チームメンバーのシルエットがあしらわれたカスタムのキャロウェイ「ジョーズ ウェッジ」(ノーメッキ)をバッグに入れていた。
2.スティールの1997年発売ヘッドカバー
ロジャー・スティールは桁違いのボール初速の持ち主だ。その速度は時速195マイル(約87m/s)を超え、現在米ツアーにおけるボール初速でトップに君臨するキャメロン・チャンプの時速190.41マイル(約85m/s)を上回る。イーストレイクの10番で放った最初のティショットは330yd飛んだ。飛ばし屋は自身の1Wを保護するため、父親の地下倉庫から拝借してきたキャロウェイ「ビゲスト ビッグバーサ」の古き良きヘッドカバーを使用している。ビゲスト ビッグバーサは1997年にリリースされたクラブであり、スティールのバッグに収まったヘッドカバーの見た目の古さは、出場したクリエイターの中でも随一だった。
3. ペイジーの虹色パター
虹色に輝くペイジー・スピラナクのスワグパターは、イーストレイクで注目の的となった。元々はスワグゴルフ本社にディスプレイとして飾られていたものだが、スピラナクが同社を説得してバッグに入ることに。真珠光沢仕様のため、晴れた日にヘッドを見下ろすと反射で眩いばかりに輝いていた。
4. フィンチのフィールド最古のクラブ
フィールドで“最古のヘッドカバー”を持っていたのはスティールだったが、“最古のクラブ”の持ち主はフィンチだった。使用するピン「i15」の3Wは、2009年に一般向けにリリースされたクラブである。彼のキャディによると、フィンチは有名な英国のクリエイターであるリック・シールズとYouTubeの動画を撮影した際、このクラブを初めてバッグに入れたとのこと。2人は動画で予算内で購入した中古クラブで対決したのである。フィンチは市場に並ぶ最新テクノロジーよりも古いi15が気に入ったようだ。ちなみに、彼はこの3Wで290ydほど飛ばしている。
5. モリスのプロトタイプパター
テーラーメイドの契約選手であるマイカ・モリスは、スラントネックのテーラーメイド「スパイダーX プロトパター」を使用していた。このパターの特徴は、ミーリングの施されたフェースになっている点だ。モリスはYouTube界きっての飛ばし屋として知られるが、グリーン上のゲームではカスタムのパターを使っている。
6. 「グッドグッド」クォンのウェッジ
「クリエイタークラシック」の初代王者となったルーク・クォンは、「グッドグッド(Good Good)」チャンネルのチームのロゴがレーザー刻印されたキャロウェイ「ジョーズ ウェッジ」(ノーメッキ)を使用していた。18番(パー5)でトリッキーな寄せワンを決める必要のあったクォンは、このウェッジで寄せて、勝利をつかんだ。
7. ステッカーはそのまま ブーシェの新品セット
手首にケガをしていたマック・ブーシェはインパクトの衝撃を緩和させるため、グラファイトシャフトの装着された飛び系アイアン、テーラーメイド「Qi」の新品セットをバッグに投入した。実際アイアンは新品であり、クラブにステッカーの貼られた状態でプレーしたのである。ラウンド後、ブーシェはクリエイターたちに声援を送っていたラッキーなファンにこの新品セットを贈呈した。
8. ナットのカスタムオレンジパター
かつてオクラホマ州立大ゴルフ部に所属し、現在はYouTubeチャンネル「バスタジャック」の代表として出場しているメイコン・ナットは、OBとしてカウボーイズ(同大のスポーツチームの名称)に敬意を示した、レーザー刻印の施されたオレンジのL.A.B.「メッツ1パター」で観客の目を釘付けにした。パターのソールには、同大をテーマにした2つの刻印が配されており、左には“Go Pokes”の字が、隣にはカウボーイズのマスコットであるピストル・ピートの縁取りが刻まれている。パターの背面には、チャンネルのバスタジャックのロゴが刻印されている。
9. クラークのカスタムドライバー
「グッドグッド」チャンネルの代表であるギャレット・クラークは、ソールにグッドグッドのロゴが配され、配色も同チャンネル仕様となったカスタムのキャロウェイ「Aiスモーク パラダイム トリプルダイヤモンド ドライバー」を使用していた。ヘッドにはグッドグッドのライトブルーに塗装された藤倉コンポジット「ベンタス」6Xシャフトを装着していた。
グッドグッドとキャロウェイは、これまでもカスタムパター、ゴルフボール、グローブ、そしてシューズでコラボしている。
10. ペレスの“マンバ・メンタリティ”ヘッドカバー
YouTube名「ファット・ペレス」として知られるニック・スタッブはお洒落なゴルファーだ。ヘッドカバーには、有名なバスケットボールの動きを模したユーロステップの祝福ポーズのデザインを見ることができる。7Wのヘッドカバーも同じくバスケットボールをテーマにしており、コート上の粘り強さと勝負強さで知られたNBAレジェンドの故コービー・ブライアント氏に敬意を表した“マンバ・メンタリティ”デザインとなっている。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)