2024年 全英オープン

モリカワが「全英」を前にテーラーメイド未リリースアイアンに乗り換えた理由

2024/07/19 12:11
全英2勝目を目指すコリン・モリカワ(Pedro Salado/Getty Images)

コリン・モリカワはリンクスへやってくると、それに応じたアイアンの準備をする。

モリカワは、優勝した2021年「全英オープン」を前に、ショートアイアンをP7MCへ変更した。P7MCは彼がそれまで使用していたP730ブレードアイアンよりバウンスが少ないため、硬いリンクスのターフに向いていたのである。彼がそれまで使っていたアイアンのソールでは、スイートスポットでボールを捉えにくく、それが変更を余儀なくしたのだ。

4番アイアンはプロトタイプ(Courtesy GolfWRX)

3年後、モリカワはスコットランド特有のターフに対応するべく、再びアイアンを変更しようとしている。

今年、テーラーメイドP730ブレードのショートアイアン(7番~PW)、P7MCのミドルアイアン(5番、6番)、そしてキャビティバック構造のテーラーメイド“プロト”4番アイアンを使用してきた。

しかし、4位に入った先週の「ジェネシス スコットランドオープン」を前に、使い慣れた“プロト”4番アイアン以外は、真新しいセットのテーラーメイドP7CBアイアン(5番~PW)に変更したのである。テーラーメイドP7CBアイアンは、モリカワが使い続けてきた“プロト”4番アイアンの完成形だが、このモデルは今のところ未リリースとなっている。

新しいP7CBアイアン(Courtesy GolfWRX)

テーラーメイドによると、モリカワは2021年「全英」制覇の直前に行った変更と同じように、ターフの違いに対応するべく、アイアンフルセットを新しいP7CBアイアンへ乗り換えたとのこと。

モリカワは彼の海外での勝利の方程式を突き進めようとしている。

モリカワは通常使用しているテーラーメイドQi10の5番ウッドに代え、より打ち出しが低く、プロジェクトX HZRDUS 105ハイブリッドシャフトの装着されたテーラーメイドP790の3番アイアンをバッグに入れている。なお、このクラブは、ロフトが19度に調整されている。

P790の3番アイアン(Courtesy GolfWRX)

テーラーメイドは。このモリカワによるドライビングアイアンへの変更について、「フェアウェイで転がる低い弾道を打つオプションのため」と述べている。

初日は「73」で回り、42位で発進したが、これらの変更は、再び「全英オープン」を制覇することにつながるのか。それについては、勝負の行方を見守るしかない。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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