マキロイに続きモリカワもテーラーメイド“プロト”4Iに乗り換え
コリン・モリカワはギアをあれこれと入れ替えながら、「マスターズ」3位、「RBCヘリテージ」9位と2週連続トップ10入りを果たした。彼の創造性の豊かさと、適応力の高さの証と言えるだろう。
では、そのギア変更について振り返ってみよう。マスターズの週の早い段階で、モリカワはドライバーを今年の大半の大会で使用してきたテーラーメイドの「SIM」モデルから、同社の「Qi10 LS」(9度)に変更した。さらに3番ウッドを「Qi10」のコアモデル(13.5度)に、ボールも野球のユニフォームを彷彿とさせる番号の入った同社“マイシンボル”「TP5x」#5へと替えた。
そして、マスターズの第1ラウンドを終えた後、パターを同社の「スパイダー ツアーX」から、使い慣れたブレード型の「TP コレクション HYDRO BLAST ソト」へ変更した。これが奏功し、モリカワはメジャーでは優勝した2021年「全英オープン」以降の最高位となる3位タイでマスターズを終えた。
しかし、ギア変更はこれで終わらなかった。モリカワはRBCヘリテージにて、4番アイアンをそれまで使用していた中空ボディの同社「P770」から、未リリースの同社製“プロト”モデルへ乗り換えた。このアイアンは打ち出し、打感、パフォーマンスの向上により、先月の「バレロテキサスオープン」でロリー・マキロイ(北アイルランド)が実戦投入し、話題となったモデルである。
モリカワは水曜に、「僕はこれまでP770を使用してきたけれど、少し飛距離が読めない時があったんだ。こっち(プロトタイプ)は少し打ち出し角が高く、飛距離が予測しやすい感じがする。ロリーが使用していた『P760』とこれを交換したのは、僕も知っている。今のところ気に入っているよ」と述べた。
一体このプロトアイアンは何者なのだろうか? その答えは、まだ謎に包まれている。テーラーメイドはこの新しいクラブについて正式にコメントしておらず、ギアファンは引き続き、果たしてこれが既存モデルのアップグレード版なのか、あるいは完全に新しいシリーズなのかについて思いを巡らせている。
「チューリッヒクラシック」の火曜の時点で、カート・キタヤマとコンビを組むモリカワのバッグに入っている4番アイアンは、このプロトモデル1本のみだった。同大会でシェーン・ローリー(アイルランド)とタッグを組むマキロイもまた、火曜の時点で、4番アイアンはこのプロト1本のみをバッグに入れている。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)