2022年 フェデックスセントジュード選手権

アディダスが金メダルに着想 シャウフェレのゴルフシューズをお披露目

2022/08/14 15:45
シャウフェレは白血病に苦しむ子供に靴をプレゼント(Tracy Wilcox/PGA TOUR)

もし、ザンダー・シャウフェレが、2021年東京五輪で金メダルを獲得した自身のパフォーマンスのことを忘れそうになったとしても、彼はじきに24カラットの偉業に対する新たなリマインダー(思い出させる品物)を手に入れることになる。自分の足元に。

シャウフェレによる金メダルから1周年を記念し、アディダスは金メダルにインスパイアされた限定版のツアー360 22モデルのゴルフシューズを作ったのである。これは一般発売されないものの、アディクラブのメンバー向けに、世界中でプレゼントされることになる。

このシューズは、アウトソールが金色で、アッパーは白地に金色の装飾が施されたデザインになっている。グローバルなプレゼント応募は8月10日から31日にかけて、アディダスアプリにおいてのみ行われる。

「あれから約1年経ったという感じはしないね」と、シャウフェレはフェデックスカップ プレーオフ初戦となる「フェデックスセントジュード選手権」にて、くだんの靴を試し履きする際に言った。

「これは僕が両手を広げて歓迎するリマインダーだよ。この靴については、前から少しだけ知っていたんだ。アディダスは僕のチームに、この思い出を記念して、何かクールなことをやりたいと言っていたから」

「僕は超派手好きというわけではないから、シューズに金色の縁を入れるくらいが、僕にはちょうど良いと思う」と彼は続けた。

アディクラブメンバーのファンは、ウェブサイトへアクセスし、サインアップすることで、この限定版シューズのプレゼントに応募することが可能となっている。1地域あたり、5人の当選者にこのシューズが贈られる。

この新しいツアー360を履くのは、シャウフェレ一人だけではない。彼は同じモデルの1組をセントジュード小児研究病院の患者であり、生後19カ月で急性リンパ性白血病と診断されたライリー君に贈った。

セントジュード小児病院で2年半にわたり化学療法を受けたライリー君は、恐竜、そしてカエルを追いかけるのが大好きな少年だ。ライリー君の祖母のキムさんは、フェデックスで33年間勤務しており、現在は運送管理業務を行なっている。

「彼はこれまでの人生で、あまりに長い間、室内にいなければならなかったんだ」とシャウフェレはライリー君について述べた。「僕は恵まれた5歳の子供が、皆、年中外で過ごせることを願っている。彼には外へ出る許可が出て、カエルを追いかけられるようになったみたいなのでうれしいね」

「(社会に)還元し、子供を喜ばすことができて良かった。これは僕にできるせめてものことだから」

シャウフェレは今季もソリッドなシーズンの終盤を迎えようとしている。彼は6月の「トラベラーズ選手権」で、72ホール目にバーディを奪い、2打差で大会を制覇した。

これは彼にとって、個人戦としては2019年「セントリートーナメントオブチャンピオンズ」以来となるPGAツアーでの勝利だった。また、続く「ジェネシススコティッシュオープン」でも優勝を飾り、今季ツアーで2大会連続優勝を果たした3人のうちの1人となった。

シャウフェレはパトリック・カントレーと組んで出場した「チューリッヒクラシック」でもチーム戦の勝利を挙げており、2022年は3勝している。また、「WMフェニックスオープン」では、シェフラーとカントレーによるプレーオフに1打及ばなかったが、メジャー4大会中3大会でトップ15入りを果たしている。

9月にクエイルホロークラブでインターナショナルチームを迎える「プレジデンツカップ」米国代表入りをほぼ確実にしている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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