製品情報: キャロウェイの新アイアン「APEX 21」ファミリー
誰もがツアープロのようにボールを打ちたいものである。これは超弩級のビッグドライブにも、ピンを射抜くような正確無比のアイアンショットにも当てはまる。
とはいえ、ツアープロが使っているアイアンは、平均的なアマチュアにとって最も適した武器とは言い難いのである。
例えば、ザンダー・シャウフェレやジョン・ラームは、キャロウェイのAPEX TCBアイアンを使用している。APEX 21キャビティバックアイアンの中で“エリートプレーヤー向け”に属するTCB(ツアー・キャビティ・バック)アイアンは、見た目がコンパクトかつアドレスでツアープロが好む顔をしており、さらには重量配分システムも、より世界最高のゴルファーたちの求めに応じたものになっている。
一方、キャロウェイのAPEX 21シリーズは、名称こそ似通っているものの、様々なプレーヤーに応じたテクノロジーの詰まったアイアンだ。APEX DCB(ディープ・キャビティ・バック)は、寛容性を必要としつつ、それでも軟鉄鍛造アイアンを使いたいプレーヤー向けにつくられた。これはラームが「全米オープン」を制覇した際に使用したAPEX TCBと同じDNAを持っているが、クラブチャンピオンシップなどで栄光を追求しているハンディ18のプレーヤーにとって、恩恵をもたらすパッケージを提供する。
「面白いのは、TCBとDCBはAPEXで両極端にあるアイアンながら、同じ軟鉄鍛造のDNAを共有しているところです。ツアー・キャビティ・バックは、最も人気のあるツアーアイアンで、コンパクトな形状ながら、ある程度の寛容性も持ち合わせています。一方、ディープ・キャビティ・バックは、軟鉄鍛造のパフォーマンスを欲しつつ、特にロングアイアンにクラブの助けを必要とするアベレージゴルファー向けのモデルなのです」と語るのは、同社のブランド及び製造マネジメントで主任ディレクターを務めるデイブ・ネビルである。
APEXのキャビティ・バックの世界の両極に位置するこれらアイアンに加え、APEX 21ファミリーには、APEX MB、APEX Pro、そしてAPEXも存在する。
各モデルの詳細、そして自分にどのモデルが最適であるかは、以下をご参照頂きたい。
APEX MB
キャロウェイの新しいAPEX MBアイアンは、先代の2018年モデルに比べると、オフセットが若干少なくなったほか、サテン仕上げになり、トップラインが僅かに減少し、トゥの高さが改良され、クラブ背面に重量ポートが配されている。
また、1025炭素鋼で古典的なブレード形状に鍛造されたクラブヘッドは、2018年モデルに比べ、ソールが幾分細くなり、オフセットも小さくなったが、クラブの20V溝はラフからのショットで最適なスピンコントロールを可能とし、不必要なフライヤーを防ぐ設計になっている。
見た目に明らかなクラブ背面の取り外し可能なウェートは、重心位置を変えることなくスイングウェートを変えることができ、より力の強いプレーヤーに恩恵をもたらす。
アイアンのサテン仕上げにより、先代モデルと比較すると、反射の眩しさが軽減されている。
APEX TCB
ツアープレーヤーとエリートレベルのプレーヤーに特化して設計されたAPEX TCBアイアンは、ツアー向けキャビティ・バック1025軟鉄鍛造により、鍛造のパフォーマンス、ショットメイキング性能、そして操作性を兼ね備えている。
2021年「全米オープン」でラームが使用したこのクラブは、サテン仕上げに加え、薄いトップラインと狭いソールが特徴となっている。
APEX TCBの内部と外部に配されたメタルインジェクション成形のタングステンウェートには、アイアンセット全体で精度の高い操作性を実現しつつ、微調整を必要とする最高の選手たちに重心位置の調整を可能とする狙いがある。
APEX Pro
2021キャロウェイ APEX Proは、1025炭素鋼シャシーの中空軟鉄鍛造で、ボール初速の向上とより高い寛容性を実現するべく、AIフラッシュフェースカップで設計された。
7番アイアンで90gのウェートが配された内部のタングステン重量システムにより、適正な打ち出し弾道と寛容性の向上が同時に実現する一方、このアイアンには、打感と打音を最適にすべく設計されたキャロウェイのウレタンマイクロスフェアインジェクションが組み込まれている。
クラブはコンパクトな形状で、わずかながらオフセットがあり、トップラインが薄く、上級者向けのソールは最適なターフの抜けの良さをもたらす。
APEX
AIフラッシュフェースカップ設計により、キャロウェイ21APEXアイアンは高初速とフェース全体のスピンに対する頑健性を実現。同時に、100%軟鉄鍛造ボディと独自仕様のウレタンマイクロスフェアが、インパクト時に最良の打感と打音を提供する。
APEXの各アイアンは、ロフトを補完するよう調整されており(例:ロングアイアン=高打ち出し/低スピン、ミドルアイアン=中打ち出し/中スピン、ショートアイアン=低打ち出し/高スピン)、ゴルファーにアイアンショットで最大の操作性を可能にするようスピン性能に特化している。
新しい2021キャロウェイ APEXフォージドには、先代に比べ5倍の量のタングステンが組み込まれている(9番アイアンで64g)。キャロウェイのウレタンマイクロスフェアインジェクションも合わせ、このアイアンは鍛造アイアン特有のクリスプな打感を実現しつつ、高い寛容性がクラブのフェース全体に行き渡っている。
また、広範に及ぶタングステン・エナジー・コアは、クラブにこの上ない寛容性をもたらしつつ、2021キャロウェイ APEXアイアンシリーズ特有の、ターフの抜けを良くしたフェース形状を保つための設計となっている。
APEX DCB
APEX DCBアイアンは、APEX鍛造アイアンを使いたくても使えなかったゴルファー向けのクラブであり、軟鉄鍛造アイアンの見た目、打感、そしてパフォーマンスに、深いキャビティ・バックによる寛容性の高さが加わっている。
深いキャビティ・バックと改良されたソール幅が、簡単な高打ち出しと多様なライに対応したソリッドなターフの抜けを実現する。このアイアンはAI設計のフラッシュフェースカップによりつくられており、各番手で最大50gのタングステンが打ち出しを最大化し、芯を外したヒットに対する寛容性を高めている。
このクラブはオフセットが若干大きく、トップラインが厚めで、ソールが広く、ブレードの長さを長めにすることで、寛容性と高初速を実現している。
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)