2021年 パルメット選手権

大学ゴルフのトップ選手ジョン・パクがテーラーメイドと用具契約

2021/06/15 16:30
「パルメット選手権」でプロデビューしたジョン・パク(Mike Ehrmann/Getty Images)

フロリダ州立大学のアマチュアとして名を馳せ、今月、オハイオ州コロンバスで最も優れた学生ゴルファーに贈られるジャック・ニクラス賞を受賞したジョン・パクが、友人をキャディに従え、「パルメット選手権」でテーラーメイドの契約選手としてプロデビューを果たした。

大学ゴルフのトップ選手であるパクは、アマチュア時代からテーラーメイドの用具とタイトリストのボールでプレーしてきた。テーラーメイドの選手開発部長で、パクが10代前半の頃から仕事をしてきたライアン・レッサ氏に確認したところ、パクはこれまでと同じクラブセッティングとボールのコンビネーションでプロとしてプレーすることが分かった。

ニュージャージー州スコッチプレインズ出身のパクは、用具に関しては“壊れない限りいじらない”タイプの選手で、同氏によると、これは最高の選手たちの多くが持ち合わせている特性という(すぐに思い浮かぶのは、同じテーラーメイド契約選手であるタイガー・ウッズである)。

レッサ氏とテーラーメイドはパクと約10年にわたる関係を築いており、レッサ氏の仕事はパクが然るべき用具を使用していることを確認するだけでなく、アマチュア競技、大学を経て、プロ転向で成功するための土台作りを舵取りすることだった。

レッサ氏によると、パクやその他のジュニアで傑出した選手たちは、身体やスイングの変化に応じ、およそ6カ月おきに新たな用具にするか、少なくともフィッティングをする必要があるという。

とはいえ、パクはフェアウェイウッドこそ新たなモデルに移行したものの、バッグの“DNA”はおおむね変わっていないのである。

「用具となると、ジョンはとてもシンプルな男。それに彼はドライバーのシャフト以外、あまり微調整をしない」とレッサ氏。「彼は心の底から素晴らしい競技者なんだ。競うことを愛しており、ボールをホールに入れることに集中している。アイアンの見た目、ウェッジのロフト、そしてクラブセッティングにはかなりの一貫性を維持してきた。彼とは仕事しやすいし、万事整えるのに年に1、2度訪ねるだけでいいんだ」

パクはスイングをつくり上げる上で、一貫してショーン・ホーガン・コーチと取り組んできたという。パクの動きはタイトで一貫性と再現性が高く、スイングに若干のずれが生じた際も、元通りに戻すためのチェックポイントを単純にしている。レッサ氏によると、ストレートなボールを打つことに関して、パクは「別次元にいる」という。

彼のバッグの仕様を掘り下げてみると、前述したように、フェアウェイウッドに関しては、定期的にテーラーメイドの最新モデルに乗り替えており、これらの変更は通常、リリースの直後に行われている。彼はジョン・ラームが長年使用し、コリン・モリカワも使用していたP750アイアンを使っていたが、キャビティバックのP7MCに変更している。

その他、いくつかの点についても触れておこう。パクはこれまでパターは、テーラーメイドのハーフマレットのモデルとスパイダー(現在はスパイダーXカッパーを使用中)を代わる代わる使用しており、ウェジは標準的なバウンスのものを使用している(独特なソールグラインドは使っていない)。

以下は、パクのクラブセッティングである。

ジョン・パク使用ギア>
ドライバー: テーラーメイド SIM2 MAX(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD IZ 5S
フェアウェイウッド: テーラーメイド SIM2 MAX(3番15度)
ユーティリティ: テーラーメイド TP UDI(2番)
アイアン: テーラーメイド P7MC(3~9番)
ウェッジ: テーラーメイド ミルドグラインド 2(48、50、54、58度)
パター: テーラーメイド スパイダーX カッパー(スラントネック)
ボール: タイトリスト プロV1x

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

2021年 パルメット選手権