2020年 ZOZOチャンピオンシップ

ウッズのバッグの中身は?

2020/10/20 15:22
ウッズのバッグの中身をチェック※写真は2020年「ザ・ノーザントラスト」(Keyur Khamar/PGA TOUR via Getty Images)

ドライバーのヘッドとパターグリップ。昨年「ZOZOチャンピオンシップ」でタイガー・ウッズが史上最多記録に並ぶ82勝目を挙げて以降、変わったのはそれだけである。

タイガーのバッグは、歴史上誰のものより研究され、熟考され、驚嘆されてきた。通算82勝、メジャー15勝、そして何千という驚愕のハイライトシーンを考えると、それも当然と言うべきだろう。

では、いま一度そのバッグの中身を確認するにあたり、我々は何を学ぶことができるのだろうか。

手始めに、スピンとロフトにフォーカスしてみよう。可能な状況であればいつだってスピンを好むタイガーは、ロフトを大きめにすることを好んでいる。彼のアイアンのロフトを見てみると、基本的にライバルたちと比べて番手ひとつ分、ウィーク(寝ている)になっている。

理由は2つある。

1: 彼はキャリー、スピン量、そして打ち出しウィンドウ(打ち出し直後のボール位置)に大きなこだわりを持っている。これらは、一切妥協の余地がない。彼は18歳からアイアンで同じ距離を打ち分けてきた。それが変わらない限り…。

2: ロフトをダイナミックに制御。これまでタイガーは常に、ストロングロフトのアイアンを使用するよりも、自らロフトを立てることで、アイアンから多くを引き出すことを好んできた。実際、これは古典的な哲学ではあるが、彼と議論をする人間などいるだろうか。シャフトを前傾させることで、予測可能なゴルフショットを打つことができるのである。

最後にピッチングウェッジとサンドウェッジを見てみよう。彼は49度と56度の7度ピッチで使用している。このロフト差は、ツアー仲間たちの大多数よりも大きいが、56度を52度に立ててスピンと飛距離をコントロールするやり方を完全に把握しているのである。

56度ウェッジは、何種類ものショットが打てるため、実質3本のクラブが1本に集約されたようなものである。これはツアー選手の誰もができる芸当だろうか? しかし、そこにタイガーと同等の信頼と職人技があるかどうかとなると、答えは否となるだろう。

大会連覇を目指すタイガー・ウッズ(写真は2020年全米プロゴルフ選手権)

今週、タイガーがカリフォルニア州シャーウッドで開催される「ZOZOチャンピオンシップ」で使用するギアは次の通り。

ドライバー: テーラーメイドSIM(9度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド60 TX(44.75インチ、D3)

3番ウッド: テーラーメイドM5(15度を14.25度に調整)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド70 TX(42.75インチ、D3)

5番ウッド: テーラーメイドM3(19度を18.25度に調整)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド80 TX(41.75インチ、D3)

アイアン: テーラーメイドP7TW(3番-PW)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシューX100

ウェッジ: テーラーメイドMG2 TW/MTグラインド(56度、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシューS400

パター: スコッティキャメロン GSSニューポート2
グリップ: ラムキン ディープエッチドピストルコード

ボール: ブリヂストン ツアーB XS

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

ウッズ使用のドライバーと3W(提供:GolfWRX、PGATOUR)
ウッズ使用のアイアン(提供:GolfWRX、PGATOUR)
テーラーメイド
発売日:2020/02/07 参考価格: 85,800円
ブリヂストン
発売日:2020/02/21 オープンプライス

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