2014-15シーズンにさらなる飛躍が期待される松山英樹
2014年を通して松山英樹がPGAツアーで記録した成長曲線は、右肩上がりだった。来年の2月25日に23歳になる日本のスターなら、今季も大きな事を成し遂げるに違いないという期待も高まっている。
2014-15シーズンのフォールシリーズ4大会に出場した松山は、2大会でトップ10入り。その内の1つは「フライズドットコムオープン」での3位タイで、奇しくも1年前にPGAツアーデビューを飾った同大会と同じ順位でのフィニッシュだった。デビュー以降、松山は大会を経ていくごとに進化を続けていった。
デビュー戦を含め、トップ10に3度入った松山は、「ザ・メモリアルトーナメント」最終日に18番ホールでのバーディを含む「69」を記録してプレーオフに進むと、ケビン・ナを下しPGAツアー初優勝を達成。米ツアーで優勝を果たした4人目の日本人選手となる快挙を成し遂げた。
松山は、PGAツアー参戦から26大会目にして初優勝をあげ、「ザ・メモリアルトーナメント」での優勝は、昨シーズン開幕から4度目となるトップ10フィニッシュだった。
その後も好成績を収めた松山は、フェデックスカップランキング28位でレギュラーシーズンを終えると、最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」にも出場を果たした。
PGAツアー参戦2年目を終え、3年目をスタートさせた松山に関するデータなどを、PGAツアー公式HPが紹介している。
ソーシャルメディア:松山はソーシャルメディアを利用していない。
フェデックスカップランキング:松山は今季5大会に出場し、2014-15シーズンのフェデックスカップランキングでは、現在16位。昨季は28位でレギュラーシーズンを終えた。
【2013-14シーズンのストロークスゲインドランキング】
・ショットのスコアに対する貢献度:6位(1.474)
・パットのスコアに対する貢献度:156位(-0.393)
・トータル ストローク ゲインド:15位(1.080)
PGAツアー公式HP識者の松山評
■ ツアー担当:ブライアン・ワッカー
「初のPGAツアーフル参戦を果たした日本の新星は、ミュアフィールドで優勝すると、24大会中20大会で予選を通過した。外国人選手の中には、アメリカでの生活対応に苦しむ選手も少なくないが、松山は上手く順応してみせた。オールラウンドに優れた彼は、今後も成功を収め続けるだろう」
■ スタッツ担当:ビル・クーニー
「松山はボールストライキングで際立った数字を残した。ピンまでの平均距離で32フィート6インチで5位につけると、パーオン率は64.03%(116位)ながらトータルドライブで31位。パッティングは改善が必要という事実もあるが、それでもスクランブリンクで60.42%の41位につけた」
■ 用具担当:ジョナサン・ウォール
「スリクソンのクラブのみを使用している。アイアンは最近販売されたZ945。使用ドライバーのZR-30は2008年にデビューしたもので、現代のスタンダードからすれば、型の古いクラブと言える」
■ アパレル担当:グレッグ・モンテフォーテ
「松山は、数多いスタイリッシュな日本人選手の1人。2015年も大胆なカラーブロック、そして刺激的な配色のウエアを着用するのではないだろうか」
■ ファンタジーゴルフ担当:ロブ・ボルトン
「プロ転向が2013年の4月ということが未だに信じられない。22歳の新星は2013年後半から14年序盤にかけて手首の負傷に苦しんだが、ひどく調子を落とした時期はまだ見ていない。このまま行けば、キャリア2度目の『プレジデンツカップ』出場は間違いないだろう」