2014年 ヒーローワールドチャレンジ

タイガー・ウッズが新コーチを発表 37歳のクリス・コモ

2014/11/23 09:25

By Brian Wacker, PGATOUR.COM

新しいコーチを迎えたタイガー・ウッズは12月、自身のホスト大会で復帰する予定(Andy Lyons/Getty Images)

タイガー・ウッズが新たなコーチを見つけるのに、時間は多くかからなかった。今年の8月にショーン・フォーリーとの契約を解消したウッズは、現地22日、ウッズは自身のツイッターで「クリス・コモをチームに招くことができた。僕のスイングについてアドバイスを求めることができてうれしく思う。早く大会に出場したくて興奮している」と投稿した。

ウッズは12月4日から7日にアイルワースGCで開催される「ヒーローワールドチャレンジ」で復帰を果たす(ウッズ主催の同大会には世界ランキングトップ50以内の18名が出場する)。

ウッズの発表後、コモのウェブサイトにはアクセスが集中し、一時閲覧不可となった。ダラス郊外にあるグレンイーグルスCCに勤めている37歳のコモは、以前米国ゴルフダイジェストに“若手ベストコーチ”として紹介された。これまでにはトレバ―・イメルマン、ジェイミー・ラブマークアーロン・バデリーの指導を担当。また、生物力学の修士号を取得中だ。

ウッズにコモを紹介したのは、スタンフォード大時代のチームメートだったノタ・ビゲイだった。ビゲイは22日にゴルフチャンネルの取材に応じ、「今回のことで彼(コモ)の人生は劇的に変わる。クリスは特定の手法を取るというよりも、プレーヤーの長所を生かして、良い部分を成長させるタイプの指導者」と説明している。

コモは著名な指導者であるグラント・ウェイトとも一緒に仕事をしている。奇遇にも、ウェイトは今週行われたチャンピオンズツアーのQスクールでトップスコアを記録した1人だ。

ウッズは、「僕らは、今のスイングの良い部分を残すことにした。練習を再開させてから1ヶ月間、彼と一緒に取り組んでいる。クリスは今シーズンを通じて、スイングに関する助言をくれ、一緒に取り組んでくれる」と、声明で発表している。

フォーリーとの関係は4年続いたが、メジャーで1勝もできなかった。ウッズは昨季「全米プロゴルフ選手権」で予選落ちし、フェデックスカッププレーオフシリーズ出場を逃して以降、公式戦に出場していない。

復活を期すウッズにとって、コモは4人目のコーチとなる。

ウッズは10代の頃からブッチ・ハーモンの指導を受け、1997年の「マスターズ」では2位に12打差をつけて圧勝し、2000年から01年にかけてグランドスラムを達成するなど、03年に関係を解消するまでの間、メジャー8勝を記録した。

次に師事したのはハンク・ヘイニーで、根本的なスイング改造に着手。ウッズはハーモン時代と同様の成功を収めた。6年続いたヘイニーとのタッグでは、メジャー6勝を達成したほか、2年間に出場した34大会で18勝を記録。それらの優勝の中には、2008年にトーレパインズで開催された「全米オープン」も含まれている。当時は左膝の前十字靭帯断裂、そして左足の疲労骨折という重傷を抱えたまま大会を制覇。しかし08年を最後に、メジャー優勝から遠ざかっている。ヘイニーは、2010年5月にウッズのコーチを辞任した。

ヘイニーの辞任後、ウッズはフォーリーをコーチに招聘。この4年間は怪我との戦いでもあった。ウッズは2011年にPGAツアーでわずか9大会にしか出場できず、昨シーズンも7大会の出場にとどまった(トップ10入りはなし)。フォーリーとのタッグでベストシーズンとなったのは2013年で、ウッズはツアー5勝をあげ、PGAツアー年間最優秀選手賞を受賞した。

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