コブラがFly-Zメタルウッドラインアップを発表
昨年コブラがBioCellのメタルウッドを発表した際、軽量化のために新開発されたヘッド内部の蜂の巣型“Bio Cell”テクノロジーが話題の中心となった。ウェイトをクラウンとフェースからヘッドの下部と後部に移したことで深・低重心と高慣性モーメントを実現したのだ。
新たに発表されたコブラの2015年モデル Fly-Zメタルウッドでも、軽量化は目玉の1つだが、460ccのヘッドと持つFly-Z+ドライバーに搭載されたFlipZoneウェイトテクノロジーによる、同メーカー史上初のウェイト調節機能が話題の中心となるだろう。
コブラFly-Z+
低く前へ、あるいは低く後ろへという重心位置に重点を置いたドライバーの設計に反し、コブラは、ソール部分にバーベル型の2つのウェイトポートを搭載し重心を前後にシフトさせることに成功。15グラムの重量により、重心位置が4ミリもシフトできるようになった。
コブラのR&D副代表を務めるトム・オルサフスキー氏は、「Fly-Z+モデルは、現在市場に出回っているウェイト調節可能なドライバーの中で最も重心位置が低い。新たなFlipZoneにより、1つのヘッドで2種類の球筋をユーザーに与えられるようになったので、ベストな方を選択してもらいたい。今回の製品は特別なものに仕上がった。パフォーマンスとテクノロジー主導によるゴルフクラブは、間違いなくゴルフを変える」と、自信を持っている。
ウェイトを前部に移動させた場合は中弾道の打ち出しとなり、スピンを抑え、より直進性が出る。後部に移動させた場合はスピンが約400rpm加わり、キャリーが増えるという。
コブラと契約を結ぶリッキー・ファウラーのフィーリングも上々のようだ。
「新しいFly-Z+ドライバーには興奮している。プロトタイプの時点から、2種類の球筋を選べるテクノロジーに好感触を持っていた。自分にとっては、コースでは重心がフロントにくる方が良いかな。去年コブラが導入したロフト調節機能が自分のゴルフに大きなアドバンテージを与えてくれたけれど、最適な球筋を見出せるウェイト調節機能は、明らかにゴルフを変える要素になるだろうね」
Fly-Z+には、“スピード・チャンネル・テクノロジー”と呼ばれる溝がフェース周辺に刻まれており、フェースの厚みが増しフェース全体のボールスピードが上がる。またE9のフェースから2グラムの重量をヘッド下部に移動させ、スイートスポットを18%拡大することに成功した。
さらに、フェース部の軽量化に加え、軽量カーボンを合成して作られたクラウンとソールによる7.5グラムの軽量化により、重量をヘッドの他の部分に配置することが可能となった。
そして、5種類のロフトセッティング(9、9.5、10.5、11.5、12度)と、3種類のドローセッティング(9.5D、10.5D、11.5D度)を可能にするロフトとホーゼルの調節機能MyFly8が、Fly-Zにも搭載されている。
ロフトを変更しても、アドレスでフェースをスクエアにしておきたいゴルファーのため、コブラは再びソールにSmartPadストリップを採用。これによりクラブを地面につけた時にフェースがスクエアポジションとなる。
Fly-Z+は2015年1月23日から米国で販売開始予定。カラーは5種類(黒、白、青、オレンジ、赤)から選べ、シャフトはマトリックスの60グラムVLCT STシャフトを装着。アルディラのTour Green、Tour Blue、マトリックスのWhite Tie X4からも追加料金無しで選択できる。
コブラFly-Z
コブラFly-Zは、やさしさと飛距離を求めるゴルファーのためのクラブで、ヘッド形状は前後に長くなり、ソール後部にある“CGゾーンウェイティング”により、スピンを抑え、弾道は中打ち出しで、やさしさがより向上している。
Fly-Z+と同様、460ccヘッドのFly-Zには、“スピード・チャンネル・テクノロジー”と呼ばれる溝がフェース周辺に刻まれている。そのほか5種類のロフトセッティングと、3種類のドローセッティングを可能にするロフトとホーゼルの調節機能MyFly8に加え、クラブを地面につけた時にフェースがスクエアになるSmartPadストリップを採用した。
オルサフスキー氏は、「Fly-Zドライバーは、市場に出ているドライバーの中で、飛距離を損なわないながら、もっともやさしさに優れていると評価されている。460ccのヘッドにより、アドレスでヘッドがやや大きく見えるため、開発陣がコブラ史上もっともやさしさに優れたドライバーを実現したといえる」と語る。
Fly-Zは米国で330ドルの価格で販売されており、カラーは5種類(黒、白、青、オレンジ、赤)から選べる。シャフトはマトリックスの60グラムVLCT SPシャフト、グリップはラムキンのREL360グリップが装着されている。
Fly-Z、Fly-Z+フェアウェイウッド&ハイブリッド
コブラのニューモデル、Fly-Zフェアウェイウッドは、Fly-ZとFly-Z+という2つの異なるモデルで構成されている。
455ステンレススティール製のFly-Z+フェアウェイウッドは、ツアーで評価の高いコンパクトなヘッドデザインと、“スピード・チャンネル・フェース”、そして重心を低く前へすることで高打ち出し、低スピン、そしてボールスピードアップを実現させたフロントCG Zone Weightingを搭載している。
また、ロフトとホーゼルの調節機能MyFly8、クラブを地面につけた時にフェースがスクエアポジションとなるSmartPadを採用。Fly-Z+は、ややフェースがオープンになるように設計されている。
Fly-Z+は米国で販売中(250ドル)。3-4F(12-15度)、4-5F(16-19度)と2種類のロフトオプションから選択が可能となっており、シャフトはマトリックスの75グラムVLCT STが装着されている。
のVLCT Altusが装着されている。