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2014年 ライダーカップ
期間:09/26〜09/28 場所:グレンイーグルスホテル(スコットランド)

「ライダーカップ」特別委員会にウッズとミケルソンも参加

PGA・オブ・アメリカ(編注:全米プロゴルフ協会=以下、PGA)は、2014年「ライダーカップ」での敗因を詳しく分析するため、タイガー・ウッズフィル・ミケルソン、そして過去に敗れた大会でアメリカ代表のキャプテンを務めた3人を含むメンバーで特別委員会を設置する。

14日、11人で構成される“ライダーカップ特別委員会”メンバーが発表され、現役選手5人、主将経験者3人、そしてPGA幹部3人の名前が明らかにされた。

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同委員会の委員長には、PGAのピート・ビバクア最高経営責任者と、次期会長と目されるデレック・スプラグ副会長が就任。キャプテンの選考法、予選によるメンバー選考法、キャプテンピックの選抜法を精査することが目的となる。

ウッズは、PGAを通じ、委員就任についてコメント。
「これは、われわれが求める『ライダーカップ』勝利へ向け、PGAが取った素晴らしい1歩だ」。

ライダーカップは、先月グレンイーグルスで開催された今年の大会(16.5対11.5で欧州選抜勝利)を含み、欧州選抜が過去10大会中8大会で勝利している。

2010年と2012年の大会では、アメリカは1ポイント差で敗戦。2年前は10対6とリードを広げたにも関わらず、アウェーチームの欧州選抜に大会史上最大の逆転負け。PGA会長のテッド・ビショップは、敗戦続きの結果にうんざりしたとし、スコットランドで開催された2014年の大会キャプテンに、史上最年長のトム・ワトソン(65歳)を指名したのだった。

だが、結果的にこの決断がアメリカを再び後退させてしまった。ワトソンはグレンイーグルスで期待された手腕を発揮できず、メディアとの会見でも、ちぐはぐぶりを露呈した。チームとしてのまとまりのなさは大会終了後の会見でも露わになり、ワトソンと共に出席したミケルソンは、近年の大会でアメリカが最後に勝利した2008年大会でキャプテンを務めたポール・エイジンガーの成功を称えた一方、ワトソンが勝つために必要なゲームプランを持っていなかったと示唆する始末だった。

大会後には、戦いそのものよりも、選手達の扱いが上手くなかったワトソンのリーダーシップを批判する報道も多く見られた。

今回設置された特別委員会にエイジンガーの名前は含まれていない。勝利を知る元キャプテンは、13日に、「ライダーカップが終わったばかりで早過ぎる」とコメントしたが、今後1カ月以内に、PGA幹部と個人的に面会する予定があると明かした。

来月開催される年に1度のPGA総会で、現在PGA会長を務めるビショップの任期が満了し、スプラグが次期会長に就任する見込みとなっている。

特別委員会に選考されたその他のPGA幹部は、事務局長のポール・レヴィー。キャプテン経験者からはデービス・ラブIII(2012)、トム・レーマン(2006)、レイモンド・フロイド(1989)の3人。現役選手からはウッズとミケルソンに加え、スティーブ・ストリッカージム・フューリックリッキー・ファウラーの5人も指名された。

ウッズは1999年大会で勝利を経験。ミケルソンとフューリックは2大会で勝利に貢献している。ストリッカーは2008年大会に出場し、グレンイーグルスではアシスタントキャプテンを務めた。ファウラーは2大会に出場しているが、「ライダーカップ」では未勝利となっている。

アメリカの敗戦にばかり注目されがちで見落とされているのは、欧州選抜の強さだろう。メンバー発表の時点で世界ランキング5位までの内4選手が含まれ、昨シーズンのメジャー4大会中3大会で優勝したロリー・マキロイ(『全英オープン』、『全米プロゴルフ選手権』)、マーティン・カイマー(『全米オープン』)が選出された。

「我々の勝利ではなく、ネガティブな報道が多いけれど、彼ら(アメリカ)が何を間違ったかを詳細に調べるのは必要なこと。それらを解消して、1つにまとめるレシピを見出さないといけない」。

これは、イングランドで開催される「ボルボワールドマッチプレー選手権」に出場するグレーム・マクドウェルの意見だ。

今年の「ライダーカップ」は、大会前からキャプテンの直観による選手選考が注目を集めた。ワトソンは、キャプテンピック最後の選手に、フェデックスカップ・プレーオフの「ドイツバンク選手権」を優勝したばかりだったクリス・カークではなく、ウェブ・シンプソンを指名。ピックから漏れたビリー・ホーシェルは、その後プレーオフ2大会を制し、フェデックスカップ優勝を果たした。

結果として、ワトソンはグレンイーグルスでシンプソンを2試合にしか起用せず、土曜日には、アメリカ記録となる10大会出場の経験を持つミケルソンをベンチに温存した。

PGAは今のところ、特別委員会の会議日程だけでなく、何を議題とするかも明かしていない。次大会のキャプテンも、慣例通りなら、来年の11月に開催されるPGA総会まで発表はされないはず。

ビショップは、「我々にとって、『ライダーカップ』は最も重要な大会だ。PGAオブ・アメリカは、最大限の力と援助を費やし、世界最大のスポーツイベントを支援することを約束する」と、声明文で宣言している。

情報提供:PGA TOUR

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