キャデラックがWGCマッチプレーの新タイトルスポンサーに就任
PGAツアー(PGAツアー国際連盟)とキャデラックは、現地9月30日にデジタルチャンネル上で「WGCキャデラック選手権」に加えて、キャデラックが2015年の「WGCマッチプレー選手権」のタイトルスポンサーとなることを発表した。7月に発表した通り、「キャデラックマッチプレー選手権」は、サンフランシスコのTPCハーディングパークで、4月27日から5月3日の日程で開催される。
キャデラックのブランド・アンド・レピュテーション戦略ディレクターを務めるメロディ・リーは「WGC選手権は世界のトッププレーヤーが集まるグローバルなステージを提供する。我々のパートナーシップがマッチプレー選手権にまで範囲を拡張したのは自然な流れで、このユニークな大会がアメリカで最もエネルギーに溢れる都市の1つであるベイエリアで開催される」とコメント。
今年の7月、PGAツアー・オブ・アメリカ、PGAツアー、そしてサンフランシスコ市は、2020年の「全米プロゴルフ選手権」、2025年の「プレジデンツカップ」、2015年の「WGCキャデラックマッチプレー選手権」を、市と郡が所有するTPCハーディングパークで開催することを発表。また、改められた大会日程、そして「キャデラックマッチプレー選手権」で採用される新たなフォーマットも合わせて発表された。
PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェムは、「シーズン中の日程の中で最もエキサイティングで、ユニークな大会を開催するにあたり、キャデラックと協力関係を結ぶことができ、嬉しく思う。キャデラックは既に『WGCキャデラック選手権』のスポンサーとして大会の格を高め、大会をマーケティングでの成功と販売促進に結びつけた。キャデラックがTPCハーディングパークでも同様の成功を収められると確信している」と語った。
今回の発表に伴い、「キャデラック選手権」は期間限定のお得なキャンペーンを実施。9月30日から10月31日までに99ドルのウィークリーグランドチケットを購入すると、さらに1枚のチケットがついてくる。キャンペーンの詳細、その他チケットオプションに関する情報はworldgolfchampionships.comで確認出来る。
大会はゴルフチャンネル、NBCが放送することも合わせて発表され、水曜日から金曜日にかけて行われるラウンドロビン戦はゴルフチャンネルがプライムタイムに放送し、土曜日のベスト16ラウンドと日曜日の午前中に行われる準決勝は生中継となる。NBCは日曜午後の決勝戦と敗者復活戦を生中継する。
大会日程は、これまでの2月開催から、「ザ・プレーヤーズ選手権」の1週前にあたる4月27日から5月3日までの日程に変更された。出場する64名の選手はそれぞれ16名から成る4つのグループに分けられ、水曜日から金曜日まではラウンドロビン方式で対戦し、各グループでベストの戦績を残した選手がベスト16ラウンドに進出(戦績が並んだ選手が2人以上出た場合はプレーオフを実施する)。ベスト16のマッチプレーは土曜の午前中に行われ、土曜の午後に準々決勝を実施。日曜の午前中に準決勝、午後に決勝と敗者復活戦が行われる。その為、勝ち上がり戦となるベスト16ラウンドまでは、ほぼ全ホールで試合が見られる。
WGC選手権シリーズのタイトルスポンサーは、全4大会のアンブレラスポンサーにも就任する。キャデラックは以前、トランプナショナルドラールでの「WGCキャデラック選手権」のアンブレラスポンサーでもあった。4大会から成るWGC選手権シリーズのアンブレラスポンサーとなることで、キャデラックはブランド力と宣伝効果アップなど、国際マーケティングの機会を手にし、顧客とディーラーと繋がるチャンスを得る。TPCハーディングパークとトランプナショナルドラールでは、今後もキャデラックの自動車が年間を通して展示される。
今回の発表により、2002年にTPCハーディングパークの改修工事に着手したPGAツアーとサンフランシスコの協力関係が、より強力なものになった。
1999年にスタートした「WGCキャデラックマッチプレー選手権」は、世界ゴルフランキング上位64名に出場資格が与えられるマッチプレーによる大会で、「WGCキャデラックマッチプレー選手権」は、PGAツアーのシーズン中4大会あるWGC選手権シリーズで3番目に開催されるトーナメントとなる。その他のシリーズ戦は「WGC HSBCチャンピオンズ(WGCブリヂストンインビテーショナル)」、「WGCキャデラック選手権(トランプナショナルドラール)」、「WGCブリヂストンインビテーショナル(ファイヤーストーンCC)」の3大会。「キャデラックマッチプレー選手権」は225の国と地域で32ヶ国語により放送され、合計10億世帯が視聴すると言われている。大会収益はベイエリアのチャリティ団体に寄付される。
大会開催以降、マッチプレー選手権は1400万ドル以上の収益をあげており、1999年にスタートしたWGC選手権シリーズが達成した5000万ドル以上の収益の一部は、国際的なチャリティ団体に寄付された。
マッチプレー選手権は1999年から2000年、そして2002年から06年までカリフォルニアのカールスバッドで、01年にはビクトリア(オーストラリア)のメトロポリタン、07年と08年にはアリゾナのマラナで開催された。
昨年の優勝者はジェイソン・デイだった。