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自身の復活に専念するタイガー・ウッズ

By Brian Wacker, PGATOUR.COM

タイガー・ウッズが「全米プロゴルフ選手権」で予選落ちし、自身の今シーズンを終えてから6週間以上が経つが、今もゴルフクラブを手にしていない。

そんなウッズは9月15日、アイルワース・カントリークラブにて「今はクラブを持たずに、シャドースイングをしているところ。ジムでは懸命に体を鍛えているよ」とコメントした。ここではまた、自身がホストを務める「ヒーロー・ワールド・チャンピオンシップ(昨年の大会名は「ノースウエスタン ミューチュアル ワールドチャレンジ」)」の新たなスポンサーも発表した。「体力が戻ってきたのは幸いだね。次の目標は勢いをつけ、瞬発力を高めること。それこそが、僕のトレーニングにおける次の段階だ」。

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今年はほとんどの間、腰痛に苦しんでいたウッズ。3月に腰の手術を受けてから3カ月は大会に出場できなかった。

とはいえ、ツアー復帰後も良いプレーとはいえない内容だった。

PGAツアーではわずか7試合に出場し、うち4試合で棄権、または予選落ちという結果に。4日間フルで戦ったのは、わずか2試合だ。68名が出場し、予選落ちのない「WGCキャデラック選手権」での25位タイがベストの成績だった。

さらにフェデックスカッププレーオフシリーズへの出場資格も得られず(ここ3年間で2度目)、世界ランキングでも15位に後退した。

そんな彼の次の試合は、今年12月の初週に行なわれる自身のホスト大会だ。

「プレーしたいかって? もちろん“イエス”だ」と、ウッズ。「競い合ったり、プレーしたり、仲間たちとコースに出られないのが寂しい。そうしたいのはやまやまだけど、自分の体がまだ万全ではないんだ」。

それはまた、腰の手術を経て「クイッケンローンズ・ナショナル」に出場した時も完全な復活ではなかったことを意味している。

ウッズは同大会で予選落ちし、次の「全英オープン」では69位に終わった。それから2週間後の「WGCブリヂストンインビテーショナル」では、最終ラウンドで8ホールを回ったのち、ラウンド序盤で体に無理をしいられる姿勢からショットを打ったことで背中の痛みが再発したため、棄権を余儀なくされた。

さらにバルハラGCでの「全米プロゴルフ選手権」2日目も痛みを抱えているように見え、結局2日連続で「74」とし、決勝ラウンドには進めなかった。

「強くなることはできる。でも僕は、かつての自分の場所に戻りたいんだ」と、ウッズ。「この夏は一瞬、調子を取り戻したかに見えた。だけどプレーするにつれ、悪化していったんだ」。

「この夏に早く復帰できた時は、自分では十分やれると思っていた。でも唯一の残念な点は、コンディションを維持できなかったこと。(戦い抜くのに)しっかりと調子を整えていなかった。だから大会が進むにつれ、僕は疲弊し、クタクタになっていった。結果、(以前のような)勢いも強さもなかった。無理がきかない状態だったんだ。以前やっていたウェイトリフティングができなくなり、同様に、難なくこなしていたプレーや練習もできなかった」。

しかしながら、復活へのシナリオは予定通りだと語るウッズ。その計画は、9月末または10月初めにゴルフスウィングに取り組むことから始まるという。アイルワースでの自身のホスト大会への準備期間として、2ヶ月は確保できる計算になる。

また先週は、若手のロリー・マキロイが、ウッズやフィル・ミケルソンについて“年を取っている”だの“彼らのキャリアのラスト数ホールの段階にある”とコメントしていたが、ウッズはまったく気にしていないとか。

「面白い言い回しだ、と思ったよ」と、ウッズ。「もっとも、残されたホールの数は僕よりもフィルのほうが少ないだろうけどね」

「なんのかんの言っても、現実だからね。僕らは皆、年を取っている。PGAツアーでの20年目もすぐそこまできている。僕も、そしてフィルもかなりの間、やってきたんだ」。

一方、この8月にショーン・フォーリーと袂を分けたウッズ。新たなコーチ探しについては、まだしばらく時間がかかりそうだ。

「次のコーチを探しているかって? 今のところ、答えは“ノー”だ」と、ウッズ。「今はただフィジカル面を改善して、より強く俊敏になり、勢いをつけようとしているだけさ」。

情報提供:PGA TOUR

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