米国男子ツアー

マキロイ、それともホーシェル? 年間王者は誰の手に

2014/09/14 14:26

By Helen Ross, PGATOUR.COM

首位タイのビリー・ホーシェルは絶好調のまっただ中で最終日を迎える

イーストレイクGCの最終日は、まさに“大一番”になるだろう。

フェデックスカップの年間王者と1,000万ドルのボーナスが手の届くところにある。「ツアー選手権byコカ・コーラ」の優勝も。物事は単純だ。

もちろん、ビリー・ホーシェルロリー・マキロイには、72ホールを最も少ないストローク数で回らなくても、フェデックスカップの年間王者になれる可能性がある。だが、首位タイのこの2人のうち、どちらかが「ツアー選手権byコカ・コーラ」で優勝すれば、フェデックスカップは“2人のもの”になるのだ。

コンピュータの周りをうろうろしたり、計算をあれこれしたりして、ソワソワすることはない。そういう仕組みになっているのだ。2位以下に2打差をつけて暫定首位のホーシェルとマキロイは、フェデックスカップのランキングでそれぞれ2位と4位、自分たちの運命をコントロールできる状態でプレーオフ最終戦に臨んだ。

ホーシェルは3日目の夕方、ボビー・ジョーンズのホームコースが闇に包まれる中、もう1ラウンド続けてやるのではないかというくらいの勢いで興奮していた。

無理はないだろう。「ドイツバンク選手権」で2位タイ、先週の「BMW選手権」を制したホーシェルは、絶好調のまっただ中にあるのだ。

「本気だよ。今すぐ次のラウンドを始めたいね」と、ホーシェル。「…楽しいだろうし、エキサイティングなラウンドになるだろう。マキロイと僕の後ろには何人もひしめいている。彼らは僕らに追いつかないとね」

「うまくいけば、僕らはともにかなりのロースコアを出せる。最終18番ホールでどうなるか、見ものだね」

一方のマキロイは、今回のプレーオフシリーズではホーシェルほど好調ではない。だが世界ランキング1位の今夏の戦績は、ずっとすばらしいものだ。マキロイは今季後半のメジャー2大会を含む、直近7試合中3試合で優勝している。現在25歳の彼は、自身にとって10度目のPGAツアー勝利に焦点を当てているのだ。

マキロイは「フェデックスカップの王者や賞金など、何がついて回るのかははっきりと分かっているよ」と言う。「だけど僕はただ、勝ちたいだけなんだ。チャンピオン集団に戻りたいんだ。まあ、(最後に優勝してから)それほど日が経っているわけではないけれど…」。

「明日に向け、とても良いチャンスを手にした。戦う相手はビリーだけじゃない。リーダーボードの上位にはジム・フューリックリッキー・ファウラーもいる。でもそれは、新たな大舞台でもう一度優勝するチャンスなんだ。僕はそれをしっかりとモノにしたい」

無理はないだろう。「ドイツバンク選手権」で2位タイ、先週の「BMW選手権」を制したホーシェルは、絶好調の真っただ中にあるのだ。

「本気だよ。今すぐ次のラウンドを始めたいね」と、ホーシェル。「…楽しいだろうし、エキサイティングなラウンドになるだろう。マキロイと僕の後ろには何人もひしめいている。彼らは僕らに追いつかないとね」

「うまくいけば、僕らはともにかなりのロースコアを出せる。最終18番ホールでどうなるか、見ものだね」

一方のマキロイは、今回のプレーオフシリーズではホーシェルほど好調ではない。だが世界ランキング1位の今夏の戦績は、ずっとすばらしいものだ。マキロイは今季後半のメジャー2大会を含む、直近7試合中3試合で優勝している。現在25歳の彼は、自身にとって10度目のPGAツアー勝利に焦点を当てているのだ。

マキロイは「フェデックスカップの王者や賞金など、何がついて回るのかははっきりと分かっているよ」と言う。「だけど僕はただ、勝ちたいだけなんだ。チャンピオン集団に戻りたいんだ。まあ、(最後に優勝してから)それほど日が経っているわけではないけれど…」。

「明日に向け、とても良いチャンスを手にした。戦う相手はビリーだけじゃない。リーダーボードの上位にはジム・フューリックリッキー・ファウラーもいる。でもそれは、新たな大舞台でもう一度優勝するチャンスなんだ。僕はそれをしっかりとモノにしたい」

2打差の3位。ジム・フューリックは逆転で優勝と年間王者を狙う

マキロイが言うように、劇的な展開を求めているプレーヤーは他にもいる。首位から5打差以内には8人控えているのだ。

フェデックスカップのランキング1位で首位から4打差のクリス・カークを除き、マキロイとホーシェルを追う選手がフェデックスカップの年間王者になるには、まず今大会で優勝する必要がある。

彼らはショットを打ってあれこれ計算しては、スコアカードに署名をし、結果が出るのを見守るだろう。だが、その計算式は比較的、単純なものだ。

「通常、今大会の優勝者を中心に決まる」と言うのはフューリックだ。2010年、フェデックスカップランキング11位で迎えた「ザ・ツアー選手権 presented by コカ・コーラ」を制してPGAツアー16勝目を達成し、フェデックスカップルのタイトルも手にした。「そういう風にポイントを取ったし、数字の面で常に当てはまるわけではないかもしれないが、ほとんどの場合はそういう結果になっていると思う」。

例外は、フェデックスカップのシステムが始まったばかりの2008年と09年だ。08年の「ザ・ツアー選手権 presented by コカ・コーラ」で優勝したのはカミロ・ビジェガスだったが、年間王者はビジェイ・シンだった。翌年にはフィル・ミケルソンがツアー39勝目(現在は42勝)を飾ったが、年間王者として1000万ドルを手にしたのはタイガー・ウッズだった。

「フィルは当時のことをジョークのネタにしていた」と語ったフューリックは、首位から2打差の単独3位で最終日に臨み、2度目の年間王者を狙う。

だが今大会の最終日に笑いが出る余裕はなさそうだ。誰かが(2人かもしれないが)トロフィーを掲げるまでは。