2人のメジャー覇者が上位にじわり…
By Sean Martin, PGATOUR.COM
チェリーヒルズCCは、メジャーの舞台となってきた長い歴史がある。一番有名なところでは、アーノルド・パーマーが劇的な勝利を収めた1960年の「全米オープン」だろう。「BMW選手権」が開かれるのは初めてだが、2人のメジャー王者が名匠ウィリアム・フリンが設計したコースで好プレーを披露している。
2012年と今年の「マスターズ」を制したバッバ・ワトソンと、今年の「全米オープン」と2010年の「全米プロゴルフ選手権」で優勝したマーティン・カイマーが、3日目を終わりトップのビリー・ホーシェルに5打差の3位につけた。
カイマーが3日目に「64」と猛チャージすれば、ワトソンも「66」と好スコアをマーク。ワトソンはノーボギーの上、1番、11番、16番、17番でバーディを奪取した。最終ホールでは、約1.8メートルのパーパットを沈めて3パットを回避。今季は「ノーザントラストオープン」とマスターズで勝っているが、単独3位となった「ザ・メモリアルトーナメント」以降は、トップ15に入っていない。
「この2カ月くらいショットは良い。だけどスコアメークできないんだ」とフェデックスカップのランキング6位のワトソン。「今日はまずまずのスコアだったけど、もう少し良いスコアを出せたね」と振り返った。
一方のカイマーは、チェリーヒルズCCの第3ラウンドで8バーディ、2ボギーを記録。後半は5バーディ、ノーボギーと完璧な内容だった。
「ドイツバンク選手権」7位タイでフェデックスカップ・ランキング15位となったカイマーだが、優勝した「ザ・プレーヤーズ選手権」と全米オープン以外で今年トップ10入りしたのは、ドイツバンク選手権だけとなっている。
カイマーは「多くの人は、毎週毎週ホテルで過ごすことが大変ということを忘れている」と語る。「大きな勝利を振り返る時間なんて本当になかったんだ。僕は、時間を取って優勝がどれほど良かったことなのか思い起こしたいタイプ。でも、そんな時間はなかったんだ」