ティショット不調も優勝争いに絡むハース
By Helen Ross, PGATOUR.COM
ここ2日間、ビル・ハースはセッジフィールドで合計14度しかティショットをフェアウェイに運べなかった。金曜日は8度、そして3日目は6度という計算だ。
それでもハースは2日続けて「66」を記録し、大混戦の様相を呈する「ウィンダム選手権」最終日を首位と4打差の通算10アンダーで迎えることになった。日曜日、目指す目標は1つに決まっている。
「アイアンとパターの調子は良いからね。このコースではティショットをフェアウェイに置ければ、バーディを狙える。明日のポイントはそこかな。ティショットの精度を少しでも高めることだ」。
ティショットの精度こそ低いものの、アイアンショットは冴え渡っている。土曜日にパーオンできなかったのは1ホールだけ。そして今週を通じても、54ホール中45ホールでパーオンに成功していることが好調さを物語っている。もし前日の18番ホールでダブルボギーを回避し、3日目も今コースで最も難易度が低いと言われているパー5の5番ホールで3パットを必要としなかったら、きっとハースは首位に肉迫していたはずだ。
ハースは言う。「全体的には満足しないといけないけれどね。もし、あの2ホールをもう1度プレーさせてもらえるなら、首位ではなくとも首位グループには入れていると思う。つまり、優勝を狙えるポジションにいるということだね」。
最終日に向けて、「明日、もし良いスタートを切れたら、何か起こるかもしれない。誰にもわからないことだけれど」と語った。
ハースは誰も混戦を抜け出せなかったこの日の要因として、トリッキーなピン位置をあげた。ティショットをフェアウェイに運べればアグレッシブに攻められるが、ミスをすればバーディを決める可能性も減少するからだ。
ハースは直近4年は最低でも年間1勝をあげているが、今シーズンはまだ未勝利。3度トップ10入りを果たしているものの、5月下旬に開催された「ザ・メモリアルトーナメント」で8位タイとして以降は苦しい戦いが続いている。
「今シーズンはトップ10にあまり入れていない。今週出場したのは、良い感覚を持ってプレーオフシリーズを迎えるためだ。良い位置につけられているから、良い結果を残したいね。だから明日が楽しみ。もちろん、今後数週間の大会も楽しみにしている」と語った。