2014年 全英オープン

悲願のメジャー制覇へ ガルシアが好スタート

2014/07/18 08:03
ガルシアは今大会で実にメジャー出場64試合目となった(Tom Pennington/Getty Images)

セルヒオ・ガルシアは“ライダーカップ愛”を公言しているトッププロ。今年9月にグレンイーグルスで開催される同大会にも、自身7度目となる出場が決まっている。

今年の「全英オープン」は、ガルシアの中の序列としては「ライダーカップ」とほぼ同列に位置する大会で、ロイヤルリバプールでの初日(木曜)には「68」を記録し、単独首位に立ったロリー・マキロイに2打差と好位置につけている。

「多少厳しいシーズンを送っていたとしても、『全英オープン』だけは別物。苦しんでいても、頭を切り替えて臨める。この大会はギャラリーの声援が好きでね。『やってやれ!』という声援を聞くと、『ライダーカップ』で戦っているような気にさせられるんだ」

この日のガルシアのプレーを見れば、誰もが声援を送りたくもなっただろう。フロント9でバーディを3つ奪うと、10番でこそ初日唯一のボギーを記録したが、続く11番ではチップインバーディで盛り返した。

PGAツアー8勝のガルシアは、「ボールがグリーンの真ん中を真っ直ぐに進んでピンに当たって入った。運が良かった。良い流れを継続するためにも、ボギーを頭から消し去るためにも良い瞬間だった」と、初日のターニングポイントとなったホールを振り返った。

この日最後のバーディを13番で決めたガルシアは、ラウンドを通して安定したショットを披露。フェアウェイキープ率は86パーセント、パーオン率も72パーセントと高い数字を残した。

「『全英オープン』を含むどのメジャーであっても、初日に4アンダーを記録したら満足しないとね。ラスト3ホールでもバーディチャンスはあったし、本来ならスコアを伸ばしたかったけれど、18番でも運に恵まれた。文句なんて言えないよ」と、満足そうに語った。

34歳のガルシアにとっては、「全英オープン」出場は今回で18回目。最古のメジャーでは2006年大会(ロイヤルリバプール)での5位タイを含み、過去に7度トップ10入りを果たしている。カーヌスティで開催された07年大会では、パドレイグ・ハリントンにプレーオフで敗れ、優勝を逃した。

メジャーでのガルシアの成績は優秀そのもので、今大会までに過去メジャー63大会に出場し、トップ10はトータル18回。その内3回は2位フィニッシュとしているものの、メジャーの高い壁を乗り越えられていない。

「これまで何回かやってきたように、日曜の時点で優勝争いに絡めたら嬉しい。2006年の大会の時のようにね」。そして続けた。「そうは言ってもまだ初日が終わったばかり。1歩ずつ進む感じだし、天候にもよるけれど、良いスコアを続けたい。その上で最終日に優勝するチャンスがあるかどうかだと思うから」

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